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概要
三巻まではあまり説明もなく、ガッツが魔物と戦う場面が続く。ここから「黄金時代」を経て蝕へと繋がる流れは他に類をみないほど秀逸。作画もいい。とくにゴッド・ハンドのデザインは凄いと思った。ボイドのボス感は半端ない。コンラッドとユービックはちょっとわかりにくいが。
ダーク・ファンタジーという言葉はあまり好きではないのだが (「ダークファンタジー」という言葉はいつから使われ始めたのか)、まさに王道のダークファンタジー作品。
鷹の団ほどの魅力はないものの、ファルネーゼ様やセルピコ、パックのコメディー的な展開も悪くない。断罪の章あたりまではよかったのだが、魔女っ娘が出てきたあたりから、オリジナルで重厚だった世界観がちょっと安っぽいものになってしまったように感じた。ゴッド・ハンドや因果律に比べて、トロール、ゴーレム、風の精霊さん、サラマンダーはありきたりで、この物語にはない方が良かったのではないかと思う。
一応は直接描くことを避けているが、クシャーンとの戦いはキリスト教圏とイスラムの戦争をもとにしているのだろう。
作者・三浦建太郎氏は 2021 年に 54 歳という若さで急性大動脈解離のため他界。作者とプロットについて話をしていた森恒二氏と、三浦氏のアシスタントで続きを書くことになり、2023 年には 42 巻が発売された。
主人公
ガッツ
グリフィスの唯一の「対等な者」であった鷹の団の斬り込み隊長。「黒い剣士」。巨大な剣といえば、このガッツか FF7 のクラウドかというくらい、大きな剣が似合っている。
物語がかなり長いので、かえって人物紹介は書きにくい。
印象深かったボイドのセリフ「運命が人地を超越し 人の子を弄ぶのが理なら 人の子が魔をもって運命に対峙するは因果」もここに書いておこう。「ボイド = 因果」はかなり印象に残っている。
ヒロイン
キャスカ
鷹の団ナンバー 3 の腕をもつ千人長。グリフィスとの関係を巡って何度もガッツと衝突するが、お互いに次第に惹かれていく。蝕ののちは正気を失っている。
サブ
グリフィス
鷹の団を生贄として捧げ、闇の翼フェムトとして転生する。その後は「光の鷹」として受肉し、世界を作り替えている。
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