おすすめ漫画: 葬送のフリーレンのネタバレレビュー
概要
2023 年にアニメ化、1 - 4 話は金曜ロードショーでも放送された。友人の紹介で読んでみたが、評判ほどには訴えてこなかった作品。
パーティーが 4 人なら勇者・戦士・僧侶・魔法使いであるとか (これはドラクエ III を起源とする「常識」だと思う)、エルフは長寿で魔法使いだとか、そういうファンタジーの「常識」をわかってる前提の作品。たぶん、これだけラノベが氾濫しているので、若い人にとってはもう当然のことなんだろう。
パーティーが魔王を倒して数十年。一人だけ長寿なために生き残ったエルフの魔法使い、フリーレンの旅を描く。一級魔法使い試験や黄金郷のマハトはまだよかったが、最初の数巻は全体に地味で動きがない。あと、主人公とフェルンが丸顔すぎて、あまり可愛らしく見えないのも残念。
主人公
フリーレン
1000 年以上生きているエルフの魔法使い。人間とは時間の感覚が異なるため、魔王を倒したあと、仲間であったヒンメルたちに会いに行ったのは 50 年後だった。ヒンメルの死後、彼をもっと知りたくなり、人間を知る旅に出る。
魔法の使い手としての実力は極めて高く、魔族から恐れられる存在。魔法を収集するのが趣味。
最初の方はとくに、キャラがよくわからない。この場面も、「馬鹿」っていう必要はないんじゃないかと思うし、続くのがフェルンによる「くだらない理由ですね」というセリフ。この辺、愛情表現の方法の一つで、こういうのが好きな人がいるのも想像はできるのだが、自分には訴えてこない。
ヒーロー
ヒンメル
仲間と共に 10 年かけて魔王を討ち果たした勇者。困った人を見捨てない性格で、その偉業から英雄として各地に銅像が建てられている。人格者かつナルシスト。かつてフリーレンに恋心を抱いたエピソードもある。
フリーレンの回想の中でしばしば現れて、良いことを言う。この勇者の剣が抜けなかったというエピソードも、あまり必要ないんじゃないかという気になってしまった。
サブ
フェルン
フリーレン唯一の弟子。南側諸国の戦災孤児で、勇者パーティーの僧侶ハイターに助けられ魔法の修行を始めた。9 歳でフリーレンに弟子入り、15 歳で共に旅立つことに。
魔法の早撃ちが得意で、一級魔法使い試験に合格する非常に優秀な魔法使い。ただし辛辣な発言が多く、シュタルクとの関係を見るにかなり面倒くさい性格。
ゾルトラークが今やただの一般攻撃魔法というアイディアも、普通のファンタジーとは違っていて面白いのだが、あまり夢というか華がない感じに思えてしまう。
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