おすすめ漫画: 聖闘士星矢のレビュー

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2018/12/09 更新



「聖闘士」「小宇宙」「聖衣」など多くの革命的概念を少年たちにもたらした歴史的傑作。連載からほぼ 20 年たっても、他の作者たちが続編を書き続けていることからもその影響力がわかるだろう。

この漫画が連載されていたのは 1986 - 1990 年。行き当たりばったりで勢い重視というのが許される時代だった。しかし、少なくとも黄金聖闘士と 12 宮、教皇編のストーリーは連載初期からの構想だったように思われる。黄金聖闘士であることは明かされていないが、アイオリアが実は 1 話から登場。

ただし、大人になってから読み返してみると、かつて勢いで押されて納得していたが、実は相当おかしいという場面も散見される。このあたりは アンサイクロペディア にもまとまっている。例えば、

  • 紫龍、聖衣脱ぎすぎ。ドラゴンの聖衣が最強と言ってるが、何度も壊される。
  • 瞬、師の元を去るときに聖衣を粉々にするのはかなり礼儀に反すると思う。修復は大変なんだから。
  • シャカの天舞宝輪。自ら目を閉じて視覚を絶つことで小宇宙を高めているのに、相手の五感を奪う奥義というのはリスクヘッジが甘いんじゃないのか。
  • 「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」はこの漫画で覚えた。しかし、鳳凰がカラスにそれを言うのはちょっとマウンティングしすぎ。生まれ持った星座なのでカラスでも仕方ない。



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主人公

星矢

人気も低い不遇な主人公。ほかのブロンズと比べると、聖衣も技も見た目も地味。連載中は半年近くも紙面に登場しないことさえあったらしい。



ヒロイン

城戸 沙織 (きど さおり、アテナ)

アテナとして目覚めてからは清廉潔白だが、幼少時はかなりのもの。


サブ

サブは甲乙つけがたいので二人記載。この話は黄金聖闘士たちも魅力的だ。

ちなみに、黄金聖闘士の登場順はアイオリア、老師、ムウ。ただし誰も黄金聖闘士であるとは書かれていない。ゴールドとして登場するのはまずシャカ、次にアイオロス。さらにミロの登場とともにアイオリア、ムウ、老師がゴールドであることが明らかになる。

乙女座のシャカ

全体に古代ギリシャというこの作品において、なぜか仏教的バックグラウンドをもつ。聖闘士の中で唯一エイトセンシズに目覚めており、最強の聖闘士とされている。

車田正美自身の手による続編 聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話 では、アンドロメダの聖衣に宿った魂として先代の乙女座の聖闘士シジマと対決する。その際、シジマをして「歴代の乙女座の中でも最強かも」と言わしめる。



双子座のサガ

進撃の巨人 のライナーのように、なんとなくメンタル的に病んだキャラに共感してしまうことがある。サガもそんな感じ。



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雑感

続編について

聖闘士星矢には続編が多数ある。なかでも、聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話 (Amazon link) 車田正美本人が単独で書いている作品なので、一応正当な続編とみていいだろう。

この NEXT DIMENSION、一言で言うとひどい。蛇遣い座が 13 番目の黄金聖衣として復活するというのは、シャイナさんの立場がなくなるにせよ、面白いアイディアだとは思う。

しかし、蟹座に代表されるように、キャラ作りが崩壊しているのがいただけない。あとは二重人格だったり、五感の一つをあえて絶っていたりというオリジナル黄金聖闘士たちの個性が、単に星座の個性だったように描かれているのも残念。テロメア、アポトーシスなどいう言葉が出てくるのも残念だ。

さらに「獅子座を継ぐもの」などのように、青銅 → 黄金に昇格するような話がたびたび出てくるが、これはオリジナルの話と矛盾するのではないかと思う。たとえば文庫版 6 巻では、ミロが「いくまでもなく聖闘士にとって自分の守護星座の星の形が そのまま みずからの急所になっている!! それは星命点」と語っている。獅子座を継いだら星命点も変わるのか?

はっきりした記述があったかどうか覚えていないが、オリジナルでは「聖闘士になる運命の者は、生まれながらに一つの星座を守護星座として持っている」というアイディアがあったような気がしている。私にはこっちの方が魅力的だった。


関連リンク

  1. 『聖闘士星矢』強さランキングTOP20!最強の闘士は誰だ? Link: Last access 2018/12/12.