お勧め漫画: デストロイ アンド レボリューションの感想
主人公・田中マコトが超能力ワンネスに目覚め、友達のユウキと一緒にテロを起こす話。ストーリー展開は面白い。ワンネスはちょっと万能すぎるかな。名前もいまいち垢抜けない。
間違った政治に対して、暴力をも伴う問いかけを続けるユウキ。まさに革命家。マコトは強い超能力を持っているが非暴力主義で、ユウキと対立してグループを抜ける。
ユウキが他の星に行っておしまいというのは、彼の方法が正しいのかどうかを突き詰めなかったということで、ちょっと逃げを感じさせるエンディングだ。同じような主張をもつキャラが主人公の デスノート は、ちゃんとライトの死という形で決着をつけた。
森 恒二、全 9 巻。サバイバル好きな作者のようで、他の作品には 自殺島、創世のタイガ (Amazon link) などがある。
主人公
田中マコト (たなか まこと)
高校で 2 留しているという強者。高校生にして家族もなく、いじめを受けて不登校になるなどの経験から社会を憎んでいる。
ワンネスの能力は非常に強く、最終的には宇宙全体に広がった意思、という神のごとき存在になる。
ヒロイン
小島ナオコ (こじま なおこ)
マコトの同級生。マコトがバイトしている酒屋の娘。彼女の存在が、マコトに反暴力路線をとらせることになる。
サブ
ユウキ
マコトと同じく 2 留している高校生。いわゆる勝ち組だが、世の中に対して強い問題意識を抱いており、マコトの力をしってテロ組織「問うもの」を作る。
彼が社会に問いかける問題は、ややもすると幼いものに見える。「たくさんの子供が餓死しているのに、なぜ隣の国では飽食なのか」「なぜ人類全体を何回も殺せるほどの核兵器をもつのか」。しかし、いまの人類は結局このような問いに答えることができず、「大人の理屈」で対応せざるをえないわけで、まだまだ理想郷は遠いと思わざるを得ない。
アメリカが最初に出てきたとき、「そんなに悪いんだ アメリカ」にはかなり笑った。
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