お勧め漫画: C.M.B. 森羅博物館の事件目録のネタバレレビュー
概要
Q.E.D. 証明終了 の兄弟作品。主人公の森羅も、QED 主人公・燈馬の従兄弟という設定。
考古学のトピックを交えたストーリーは面白いのだが、主人公、ヒロインともに QED の方が魅力的な気がする。Op.90「プラクルアン」、 103 「混信」のように、後味の悪いエピソードも結構ある。
加藤元浩、全 45 巻。同じ世界を共有する作品には、上記 Q.E.D. とその続編 iff。また、C.M.B. に登場する女性刑事のスピンオフ、七夕菊乃シリーズがある。
主人公
榊 森羅 (さかき しんら)
知の象徴である C, M, B の三つの指輪を持っており、いくらでも資金を得て研究できる立場にある。森の中に「森羅博物館」を開いている。「ここから先は 入館料が必要になります」とか言って、人助けをするときに見返りを得ようとするのが気に入らない。
19 世紀、大英博物館が研究機関として近代化したとき、シャーロット女王が学芸員のトップ 3 人を選抜し、「知の守護者」の証として授けたのが C, M, B の三つの指輪。由来は、新約聖書の東方の三賢者、カスパール、メルキオール、バルタザールに由来する。
44 巻の事件で博物館が焼失し、指輪も自らの意思で海に捨ててしまう。Op.146 大団円では、「世界の果てを見てくる」といってあっさりと立樹の前から姿を消してしまった。最終話で研究員のサラン・カーキスとなって登場するが、立樹と離れ離れだったのもせいぜい 6-7 年。さすがに見分けつかないはずがないと思う。
ヒロイン
七瀬 立樹 (ななせ たつき)
森羅の同級生、銭湯の娘。祖父が理事長を務めている高校に通っている。
腕っぷしが強く、森羅のボディーガードとしても活躍。常識のない森羅に、人の道を教える場面も。エピローグ的な 45 巻の最終エピソードでは 23 歳になり、アンティーク修復士になっている。
サブ
マウ・スガール
盗品を売り捌く「闇のブローカー」。定期的に登場し、森羅たちをトラブルに巻き込む。名前の由来は鼠小僧。マウス・ガール → マウ・スガールらしい。髪の色はピンク。
雑感
面白かったネタを列挙。
- 4 巻 イスラエルの財宝: 古代ローマ帝国は、紀元前 8 世紀ごろに興った帝国で、1453 年に東ローマ帝国が滅亡するまで、約 2,200 年も続いた。BC63, エルサレムを占領。AC66, ユダヤとローマの戦争、ユダヤ戦争が勃発。ユダヤ人はエルサレムの第二神殿に立て籠もったが敗退、これ以来「国を持たない民族」となる。破壊された第二神殿の跡が「嘆きの壁」。聖闘士星矢 で言葉だけは知っていたが、こういう由来とは知らなかった。
- ミノタウロス: ギリシャ神話。ヨーロッパの語源となった女性エウロペとゼウスの間に、ミノスという子供が生まれた。ミノスはクレタ島で王となったが、ポセイドンを怒らせてしまい、妻はミノタウロスを産んでしまう。ミノス王は、大工ダイダロスに命じて迷宮ラビュリントスを作らせ、ミノタウロスを幽閉。子供を生贄を捧げていた。英雄テセウスがミノタウロスを倒しに向かう。テセウスに一目惚れしたミノス王の娘、アリアドネが糸巻きを渡し、それを使ってテセウスはラビュリントスから戻ってくることができた。これは一部史実を反映しているように書かれており、1. クレタ島には宮殿をもつミノア文明が存在、2. そこでは牛跳びという宗教的儀式が行われ、多くの子どもが命を落とした、3. 1900 年に発見されたクノッソス宮殿の内部は迷路のようであった、ことなどが森羅によって説明されている。
- ロダンの「考える人」: ダンテの「神曲」をもとにロダンが作った「地獄の門」という作品にくっついていた彫刻が独立してできた。
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「あとがき」で当サイトを参考にしたと書いてくれているラノベです。Kindle Unlimited で読めました。ストーリーと文章が良く、面白かったです。
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