おすすめ漫画: 鉄拳チンミのネタバレレビュー
概要
読む前は、タイトルからなんとなくグルメ漫画だと思っていた。ミスター味っ子 と絵柄が似てるし。実際は、主人公チンミの成長を描くカンフー少年漫画。
キン肉マン のように、最初はギャグ漫画の雰囲気が強いが、次第に真剣なバトルになっていく。全体に話が前向きで明るく、心がほのぼのとしてくる。格闘シーンで何が起こっているかが非常にわかりやすく、かつ迫力があるのも良い。
前川たけし、オリジナルは全 35 巻。同じ著者の作品に アニマル・センス がある。連載開始は 1983 年、2025 年現在でも続編の鉄拳チンミ legend が続いている。
主人公
チンミ
大林寺憲法を極める「拳聖」として予言された少年。強いことは強いのだが、苦しい修行の場面が描かれたり、ときに慢心して怒られたりと、完璧すぎないところが良い。
必殺技は「通背拳」と「雷神」。かなり初期に覚えた技がずっと強いというのもポイントを抑えている。楽陽道という宗教団体とのバトルで、ボスのシュウリに「こんなにちかづいたって 突きも蹴りもだせやしまい」と言われたあとに放つ通背拳には痺れた。修羅の門の虎砲・無空波や、るろうに剣心 斎藤の牙突零式に通じるものがある。
ヒロイン
コウランさん
正式なヒロインは間違いなくヤンだが、ここでは大人の魅力をもつコウランさんを推したい。
とある町の芝居小屋で、花形役者として一座を率いている。芝居小屋のもつ土地が悪者に狙われているエピソードで、チンミと共闘した。
グンテの妹ミル、オウリンの娘レンカなど、年下のガールフレンド候補にも事欠かない。
サブ
ヨーセン道士
大林寺の枠に収まらない者が行く、東林寺の住職。酒飲みで素行が悪いが、町の人には慕われている。チンミ実戦拳法と通背拳を授け、それを見守りながら天に召される。
オウドウ編で、一番弟子がオウドウだったこと、大林寺の歴史の中でも傑出した人物であったことが語られた。大林寺拳法の奥義「雷神」は、若き日のヨーセンが使って、破壊力があまりに大きかったために封印されたという経緯があることも明らかになった。
続編
2025 年現在、以下の続編と外伝が出版されている。
新鉄拳チンミ |
時系列的には、ほぼ完全に本編の続き。天覧武道会で一区切り、ということで新シリーズになっている。 メインのストーリーは 2 つだけで、まずはカナン自治区の解放。ソウビとボル将軍はどちらも強く、世界はまだまだ広いことを窺わせる。 次は海軍編。これまでは基本的に孤軍奮闘だったチンミが、シーファン、タンタンと共闘する。タンタンの三枚目キャラもいい味を出していて、まだまだ面白いチンミが続いていくと嬉しくなる展開だった。 |
鉄拳チンミ 外伝 |
本編の少し前から本編中ぐらいの時期の外伝。シーファン、タンタンが主役のものも。 |
鉄拳チンミ Legends |
これまでのシリーズとの一番大きな違いは、お色気。そもそも、冒頭からしてミト姫の入浴シーンであり、このミト姫もこれまでのヒロインを喰ってしまいかねないほど可愛らしく描かれている。 チンミが弟子のグンテと旅している。1 - 9 巻は悪人街マウロン。10 巻からは隠れ里の暗殺者集団。2025 年現在、25 巻まで読了。2021 年から休載していたが、2025 年 10 月から月刊マガジンで連載再開のようだ。 |
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「あとがき」で当サイトを参考にしたと書いてくれているラノベです。Kindle Unlimited で読めました。ストーリーと文章が良く、面白かったです。
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