おすすめ漫画: キン肉マンのレビュー
6 巻ぐらいまでは、巨大化して怪獣と戦いつつプロレスをするギャグ漫画。初期はロビンマスクのキャラも固まっていない。ラーメンマン、ウォーズマンなど、読者投稿の魅力あるキャラが増えてきた超人オリンピックあたりから、勢いが増していく。
ゆでたまごは、常に我々の常識をアップデートしてくれる。隣にソビエト連邦がある古代中国?を舞台とした 闘将ラーメンマン もさることながら、代表作であるキン肉マンにも読みどころは多い。一番凄いと思ったのは、36 巻で「キン肉マンよ 永遠に・・・!」とか言って完結させた無印の「キン肉マン」を、しれっと続き番号で再開したことだ。しばらくは外伝のようなエピソードが載っていたが、やがて自然に新シリーズに入る。タイトルなどを変えてシリーズを続けた例はいくつもあるが、これをやったのは私が知る限り「キン肉マン」のみである。
ただし、再開した部分のクオリティの高さは特筆しておきたい。キャプテン翼 などではコマの大型化やキャラの横ぶくれが著しいが、キン肉マンは、鍛冶場のクソ力や友情パワーで体が発光するという設定がついたものの、最初のイメージを保っている。
2025 年 7 月現在、88 巻まで読了。
その他の感動ポイント。ちなみに、ゆでたまごの「ゆうれい小僧がやってきた」は名作だと思っているのだが、なかなか本が手に入らない。
- ブラックホール戦。なぜキン肉マンの放屁がホワイトホールになるのか。
- ウォーズマン対バッファローマンは、バッファローマンの恐ろしさが際立つ名バトル。ウォーズマンが謎の理論で 1200 万パワーを達成するのも有名。
- 悪魔将軍も名キャラクターだと思う。バッファローマン、悪魔将軍、ネプチューンマン、スーパーフェニックスというラスボスは、実はかなりいい流れで熱い、と再読して気がついた。
- マンモスマンの強さも、初読時には衝撃的だったことを覚えている。
- 一億年とか、長い時間の単位を平気で使うのも凄い。たとえば、ビッグ・ザ・武道は数十万年の間、水中でネプチューン・キングの仮面を守り続けた。数十万年前も、超人は存在していて格闘技をしていたことになる。
- 前方後円墳は、地球の鍵穴であること。地球を逆方向に自転させると、時間が戻ること。いずれも目から鱗が落ちた。
- マンモスマン、のちにロビンマスクの必殺技、アイス・ロック・ジャイロ。高速で振り回すと、普通は空気との摩擦で熱くなると思うのだが、周囲の空気が冷却されて凍りついてしまう。
- 死んだキャラがさらっと復活してくる。そもそも、死んでもけっこう普通の状態を保ったまま超人墓場に行くので、それほど深刻な感じがしない。予言の書が燃えて存在が抹消されたはずのキャラも、特に説明なしで復活していたような・・?

主人公
キン肉スグル (キン肉マン)
言わずと知れたキン肉族の王子。火事場のクソ力は、オリジナルの漫画でも 7000 万パワーに達する。
名シーンはいろいろあるが、名言を含むこのコマを。アニメの歌「リングに〜稲妻走り〜」はいい歌だと思うし、それを歌いながらリングに戻ってくる場面も気に入っている。
ヒロイン
ホルモン・ビビンバ
連載初期、まだキン肉マンがギャグ漫画のころに登場。王位争奪戦シリーズで、優勝者の妻になる役割を持たされた不憫なヒロイン。外伝集的な位置付けの 37 巻でキン肉マンと結婚する。
サブ
ウォーズマン
気に入っているキャラはいろいろある。ロビンマスク、ラーメンマン、ネプチューンマン、ブラックホール、悪魔将軍、スニゲーター、プリズマン、ペンタゴン。ここでは、ウォーズマンを挙げておく。
ラーメンマンを一蹴した超人オリンピックの試合、その後のキン肉マンとの決勝戦が印象的だった。しかし、その鮮烈なデビュー以降は、コンピューターなのに「アワワ・・」と怯えたり、意外なヘタレ感が強まってしまっている。
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