おすすめ漫画: 出会って5秒でバトルのレビュー
よくわからない運営がいて、能力を与えられた参加者たちの活躍を描く、ある意味でよくある設定の話。アクマゲーム、トモダチゲーム (Amazon link) みたいなもの。
他の作品のオマージュが多数入っているような気がする。霧崎の名前はサブの欄に書いた通り、凍らせる奴はなんだかジョジョっぽい。
ちょっと面白いのは、能力の設定。主人公の能力からして「相手があなたの能力だと思った能力」。その他、以下のようなちょっと普通でない能力が与えられていて、それをどう使うかという駆け引きが醍醐味になっている。
- 2 秒間だけ無敵になる
- 相手の能力を 1/10 にしてコピーする
- ボタンを紐に変える
- 木の枝を何でも切れる剣に変える
- 体液から拷問道具を作り出す
- 相手との間で暴力行為が届かなくなる交渉能力
- 手を地面につけている間、攻撃を無効化
- 相手の能力をコピー & ペーストできる
主人公
白柳 啓 (しろやなぎ あきら)
能力は「相手がそうだと思った能力」。ゲームが得意で優等生の賢い主人公が、駆け引きをしながらこの難しい能力を使いこなしていくのが、この漫画の面白さ。「相手」は敵だけを意味するのか? 「相手」に具体的に能力を想像させるにはどうすればいいか? 味方に能力を教えてしまって、その後敵になったら? などなど、考えるべきことはたくさんある。
ヒロイン
天翔 優利 (あまがけ ゆうり)
母親が「偶然」出会った男を連れ込んだり、「偶然」ちょっと優しくした男がストーカーになったりという経験から、偶然が嫌い。決め手は母親に自分が「偶然」できちゃって人生がメチャクチャと言われたこと。
能力は「身体能力を五倍にする」。人間には「身体能力」というパラメーターがあるわけではないので、筋力など様々な能力が 5 倍になった結果、パンチ力などは 5 倍以上に強くなっているらしい。普通の人間にはそれを扱うのは無理だが、天賦の才能でそれを使いこなしている。
サブ
霧崎 円 (きりさき まどか)
最初に出会った敵が、最大のライバルかつ友人になるというパターンの変形。
霧崎は剣で切り裂くことからだろう。「円」という名前は、なんとなくハンターハンターでノブナガが最初に見せた「円」からきているような気がする。
11 巻で登場する祖母が剣術の達人。荘子の「庖丁解牛 (ほうていかいぎゅう)」を例に、「切るのは己ではなく、刃に導かれるように通すべきところに刃を通すだけ」という剣術の極意を伝える。これによって、「何にでも切れる剣」が相手の能力まで切れるようになる。つまり、能力の強制解除を身につける。
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