おすすめ漫画: 頭文字 D のネタバレレビュー
概要
峠のレースというものを、最初に世の中に知らしめた漫画と言っていいのではないかと思う。個人的には、以下のような漫画が、当時マイナーだった分野に脚光を浴びさせたパイオニアだと思っているが、頭文字 D もその系列に含めていいだろう。
拓海たちが高校を卒業するまでの第一部と、その後「プロジェクト D」として関東を制圧する第二部に分かれる。神奈川遠征あたりから、個人的には若干マンネリ化してきていたように思ったが、最後の締めはよかった。
途中から、すごいドライバーにはオーラが見えるようになり、さらにその出し入れもできそうな雰囲気になってくる。また、終盤には拓海のハチロクに羽が生えたりする。下手すると テニプリ に成りかねない危うさもあった気がするが、一応は漫画の常識内に収まっている。
タイトルの「頭文字 D」については、高橋涼介のセリフで説明されている。対外的にはドリフトの D。しかし最後の場面で、群馬の峠からドライバーを育てて世界に送り出すという「夢 dream」が込められているというモノローグ。今は亡き最愛の人、香織と夢について語ったことが背景になっている。つまり drift と dream の D である。
しげの秀一、全 48 巻。
主人公
藤原 拓海 (ふじわら たくみ)
コップの水をこぼさないドリフトができる豆腐屋のせがれ。豆腐の配達で培ったドラテクを武器に、パワーでは劣るハチロクで強敵を次々に倒していく。
負ける場面は基本的にないが、エンジンが壊れて「負け」 たのが一戦 (須藤京一のランエボ)。これでハチロクのエンジンを載せ替えることになった。また、事実上は負けだったが、動物のようなものが横切って相手が減速 (プロレーサー 舘 智幸)、相手が車を止めて吐きに行く (城島俊也) というバトルもある。
ヒロイン
茂木 なつき (もぎ なつき)
第一部における拓海のガールフレンド。なんと、登場時点でオヤジと援交している異色のヒロイン。最終的には、拓海に憧れていた同級生女子がそのことを拓海に密告し、彼らは破局してしまう。
その後、なつきの努力もあって仲は一応復活し、高校卒業間際には、読者にも何が起こったか知らされない二時間を二人で過ごす。
しかし、高校卒業後になつきは上京。拓海は地元で就職しプロジェクト D に関わることになったため、彼らは別々の道を進むことに決める。遠距離恋愛の努力をしないのが、この時代っぽい。第二部では、新しいヒロインが登場し、なつきは手紙だけの登場となる。
サブ
藤原 文太 (ふじわら ぶんた)
高橋兄弟も重要な役回りなのだが、ここでは拓海のオヤジ・文太を推しておく。拓海の上達を考え、ハチロクにいろいろ手を入れる。
主人公の師匠が実は最強という設定は るろうに剣心 でもあった。オヤジキャラだが、人気投票でも上位に食い込む名サブ。
小さい頃から、なぜか「スバルのインプレッサはカッコ良い」という強い確信があったのだが、頭文字 D を再読したときに、これが文太が途中で買っていた車だと気づいた。ハチロクをインプでぶち抜く場面は感動。
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