おすすめ漫画: ドラゴン桜のレビュー

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このページの最終更新日: 2024/01/23

  1. 概要
  2. 主人公: 桜木 健二 (さくらぎ けんじ)
  3. ヒロイン: 井野 真々子 (いの ままこ)
  4. サブ: 水野 直美 & 矢島 勇介 (みずの なおみ & やじま ゆうすけ)
  5. 雑感

概要

経営不振で倒産しそうな龍山高校を救うため、主人公の弁護士・桜木は進学校化を売りに特別進学クラスを作る。そのクラスの 2 人の生徒が東大合格を目指す話。

東大の受験者数を 2 割も増やしたと言われる伝説の漫画。こんな受験指南書みたいなのがヒットするとは、それまで予想されてなかったんじゃないかと思う。定番すぎて相対お勧めは低めになっているが、一時代を築いた名作だと思っている。キャラも立っていて、エンゼルバンク (Amazon link) という面白い続編も生み出している。

三田紀房、全 21 巻。ドラマにもなったし、名言集みたいな本もたくさん出た。2003 - 2007 にモーニングで掲載された作品。三田紀房公式サイト をみると、これ以前は野球漫画が多く、また 1 - 2 巻の短編も多い。ドラゴン桜後は、この方向性でヒット連発のように思えるので、この漫画で方向性が定まったのかもしれない。


ドラゴン桜 評価チャート

2023 年の夏、続編「ドラゴン桜2 (Amazon link)」を読了。テストに関するノウハウはちょっと飽きていたが、「詰め込み教育」を重視する桜木の理念には賛成。

最近、日本でもアメリカの大学入試が何か優れたものであるような風潮があり、個人的にはとても良くないと思っている。あれは格差を固定するだけでなく、表面的なチャラい自己ブランディングに長けた人間を作り出す弊害が大きい。ビジネスならそれもありかのかもしれないが、私のフィールドであるサイエンスとは真っ向から対立するものと考えている。

ドラゴン桜 2 では、桜木と水野が主な教師役になる。登場人物も個性的でなかなか。天野と早瀬だけでなく、小杉や藤井といった脇役もよいキャラクター。

主人公

桜木 健二 (さくらぎ けんじ)

元暴走族の弁護士。龍山高校を再建し、その実績で自分が弁護士として成功することを目指している。特別進学クラスの責任者で、世界史は自ら教える。

例え話がうまく、世間の常識とは外れているものの核心を突く意見を言うことで、次第に生徒たちの心を掴んでいく。

名言

  • "カタ" がなくてお前に何ができるっていうんだ。素のままの自分からオリジナルが生み出せると思ったら大間違いだ! 創造するってことはまず真似ることから始まるんだ!
ドラゴン桜 桜木健二

ヒロイン

井野 真々子 (いの ままこ)

龍山高校の英語教師。髪型にトンガリがあるのがトレードマーク。性格もとんがっており、余計な仕事をしたくないという理由で桜木の方針と対立する。意外と生徒思いの一面もある。


ドラゴン桜 井野 真々子

サブ

水野 直美 & 矢島 勇介
(みずの なおみ & やじま ゆうすけ)

二人とも特別進学クラスの生徒。水野は実家がスナックを経営しており、その環境が嫌いなことから、東大に行って人生を変えたいと願う。

矢島は資産家の三男で、中学受験に失敗してから「優秀」な家族に反発している。負けず嫌いで、ずるいことも嫌い。

最終的には、水野は現役で合格、矢島は一浪ののち続編で合格している。

名言

  • 矢島: 結果は落ちたけど... 失敗じゃない。ほんのちょっと足りなかっただけ。積み上げたことは失敗じゃない。
ドラゴン桜 水野と矢島

雑感

ドラゴン桜と英語

この漫画では、川口先生という筋肉系の英語の先生が出て来て、ビートルズをエアロビしながら歌うという授業をする。

この先生は、英語の "できる" の基準を「外国人とベラベラ会話する」に置いてしまうことの問題点を指摘しているが、これはこの漫画で目から鱗が落ちた考え方の一つ。

ドラゴン桜 川口先生

例えば映画のネイティブ英語を 100% 理解するのはセミプロレベルで、本職の通訳になるには別の技能も必要だけど、通訳バイトで稼げるぐらいのレベル。中高で部活をやっていても、そのレベルに達しない人が多いと思う。

上達を目指すのは重要だが、状況によってはカタコトの英語でも会話する精神力も重要だ。

洋楽の歌詞を使った勉強法は、英語を覚えるためにとても有効な方法。近いうちに、高校レベルの英語の勉強を目的にした「洋楽で英語を勉強しよう」サイトを立ち上げるので、ぜひ参考にしてほしい。

ドラゴン桜 英語

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