お勧め漫画: トレース 科捜研法医研究員の追想の感想

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このページの最終更新日: 2023/01/19

  1. 概要
  2. 主人公: 真野 礼二 (まの れいじ)
  3. 沢口 ノンナ (さわぐち のんな)
  4. 壇 浩輝 (だん ひろき)
  5. 私がトレースから学んだこと

概要

バイオ系で DNA を扱っている人、石原さとみのドラマ「アンナチュラル」が好きな人は絶対読むべし。

作者の古賀慶は、実際に科学捜査研究所の研究員として働いていたらしい。ラボの風景が非常にリアルで、8 連ピペットやキムワイプが描かれているのもマニア向け。

真野の一価殺害事件が解決されて完結になるのかと思っていたら、なんと真野が新部署に移動し、新しい章が始まった。コミック 10 巻あたりから。

一家殺害事件の真相。大きなネタバレなので、クリックで展開にしておく。

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新妻、壇ら 3 人は、真野の兄である義一をひどく虐めていた。真野の姉・仁美もレイプ。レイプ後、仁美の妊娠が発覚するが、これは実は義一との子供。義一は養子だったので、仁美と血は繋がっていない。

一家殺人の犯人は、真野に協力している教師が犯人。彼は仁美に一方的な愛情を抱いており、振られたことで仁美を殺してしまう。それを見られて真野以外の家族を殺害、義一は自殺にみせかけた。

とはいえ、壇が異常者であることは変わりない。壇は虐められる義一にサディスティックな愛情をもっていて、義一を事件によって失ったことにショックを受け、真実に辿り着く。教師を真野に殺させようとするが、虎丸、沢口が阻止。壇はどこかへ消えてしまう。

Trace 科捜研法医研究員の追想 評価チャート

主人公

真野 礼二 (まの れいじ)

23 年前に起きた「練馬一家殺害事件」で、家族が殺されてしまった過去をもつ。兄の義一が犯人で、他の家族を殺して自殺したとされているが、真野はこれを信じていない。兄を虐めていた子供達が真実を知っていると考えて科捜研に就職し、真実を追い求めている。義一が虐められるのを止められなかった教師が協力している。事件当時は源礼二といい、真野家に養子に入ってこの名前になった。

主観や憶測が嫌いで、科学捜査による証拠のみが真実という信念をもっている。胸ポケットにスコルピオン・マンを入れている。

好物はあんみつ。あんパン、お汁粉、羊羹を昼食にするほどの甘いもの好き。


名言

  • 僕の主観に意味は無い 鑑定結果は真実の欠片のひとつ 欠片を集めれば自ずと真実の形に近付く
  • わからないってことは立派な鑑定結果だ 主観や憶測で無理やりラベルを貼れば 真実は見えにくくなる
  • それが真実だとして 鑑定結果と矛盾しない
Trace 科捜研法医研究員の追想 真野礼二

ヒロイン

沢口 ノンナ (さわぐち のんな)

正義のヒーロー、スコルピオン・マンに憧れて警視庁に入った。1 巻では新人で、真野に鑑定技術を教わりながらも、徐々に真野の心を開いていく。

新宿警察署で事務をしている姉のカンナと 2 人暮らし。


名言

  • どんな辛い真実だって その先に必ず救いがあるんだと思います 被害者や犯人 事件に関わる全ての人にとっての救いになる それが科捜研の仕事だと教えてくれたのは 真野主任です
Trace 科捜研法医研究員の追想 沢口ノンナ

サブ

壇 浩輝 (だん ひろき)

礼二の一家殺害事件の犯人かもしれないラスボス的存在。子供の頃、礼二の兄をいじめていた 3 人組の主犯であり、礼二の姉の強姦もこの男が計画した。父が当時の警視総監で、事件を握り潰した可能性がある。

当本人も刑事部長という職にあり、礼二が犯人を追っていることにも気づいている。たまに寄生獣っぽくなる。なんと、ブルータル 殺人警察官の告白 (Amazon) というスピンオフ作品がある。

Trace 科捜研法医研究員の追想  浩輝
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私がトレースから学んだこと

ショート・タンデム・リピート

3 巻に出てくるショート・タンデム・リピート。DNA 上にある繰り返し配列で、人によって長さが異なるため、DNA 鑑定に利用される。漫画だけの話ではなく、実際に操作に使われている方法である。

15 種類のショート・タンデム・リピートが使われると書かれているが、FBI では公式に 13 種類が設定されている。かつては 1 箇所のリピート配列でのみ判断していたため (MCT118 法)、正確性に問題があった。初めて MCT118 法が行われたのは 1989 年。1,000 人に一人の割合で、偶然に犯人と一致する DNA 型が得られる可能性があった。

ショート・タンデム・リピートは マイクロサテライト とも呼ばれ、このサイトには専門の解説ページがある。「マイクロサテライト」でサイト内検索してみよう!

ミトコンドリアDNA

よく誤解されるが、毛髪そのものから DNA 鑑定はできない。毛髪細胞には核がないため。毛が抜けるとき、根元に皮膚の一部がくっついてくることが多い。これを 毛根鞘 といい、DNA 鑑定はこれに対して行う。自然脱落毛には毛根鞘はついていないことも多いらしい。

ただし、毛髪細胞にも ミトコンドリア DNA はあるため、これを用いた DNA 鑑定は可能。ショート・タンデム・リピートは核 DNA に存在するが、ミトコンドリア DNA にはないため、別の鑑定法を用いる必要がある。

興味のある人は、ミトコンドリア DNA も要チェック。ルミノール、過酸化水素などの解説ページもあります。

その他メモ

  • 母体保護法によると、人工妊娠中絶が認められるのは 21 週 6 日まで。胎児ば 20 cm ぐらいまで成長している。
  • 中絶の方法は、12 週を境に 2 種類が存在する。12 週未満では、子宮内から胎児を掻き出す、または吸引する。12 週以降では、薬品によって流産させる方法がとられる。
  • ルミノール検査は、 10,000 - 20,000 倍に希釈した血液でも検出が可能。対して、肉眼で可能なのは 100 - 150 倍。発光は数秒で消失してしまう。DNA 型鑑定を考慮すると、同じ部位に何度も試薬を噴霧するのは望ましくない。
  • 毛根が濡れた筆先のような形をしているのは、死後脱落毛である。

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