おすすめ漫画: BASARA のネタバレレビュー
概要
7 SEEDS の著者による壮大な和風ファンタジー。20 世紀末に文明が滅び、そこから約 300 年後の日本が舞台である。主人公の更紗は「運命の子」として残虐な国王家に立ち向かうが、国王家の末子・朱里 (赤の王) と身分がわからない状態で出会い、女性として恋仲になってしまう。革命と恋愛の二兎を追った贅沢な漫画。
田村由美、全 16 巻。文庫版で読んだ巻数なので、コミックではもっと長いはず。

主人公
更紗 (さらさ)
「運命の子」である兄・タタラが赤の王の軍勢に殺されてしまい、タタラを名乗って生きることになる。少女漫画だけあって、言動があまりに女の子なので、いまいち好きになれなかった。実はタタラではなく更紗の方が「運命の子」だったというのも微妙な設定。あと、「泣きながら - よたよた走って行くおまえをほっとけんのや」というタイプのリーダーだったのに、我を失って「白虎」になるととても強くなる、というのも納得できず。
ヒーロー
朱里 (しゅり、赤の王)
国王の末子。予言者が王に「生まれる子供が男なら、いずれ王にとって禍になる」と告げたため、赤子のときに奴隷の烙印を押され、王宮の外で育てられた。この漫画、基本的に予言者はロクなことをしない。
名言
- 誇りを持って 己のために生きよ それが それこそが新しい国ぞ!!
サブ
揚羽 (あげは)
ストーリーは壮大で面白いのだが、主人公がいまいちなこの作品。キャラ的には揚羽がダントツである。次点は朱里。比較的好きなのは、屈折しまくった浅葱、見ていて癒される菊音、群竹さん、飛騨の市松。
「砂漠の青い貴族」と呼ばれる遊牧民。冒頭のシーンで、幼い更紗を赤の王から守って片目を失う。このときから、すでに 3 人の因縁が始まっていた。幼少時は、四道の父親の稚児として過ごした。奴隷の焼印もある。彼を「哀れんで」仲良くしてくれた四道に対して複雑な気持ちを抱いている。
命を賭けられるほどの女に、いつか巡り会えるだろうと予言されている。タタラが実は女というのも、かなり早いうちから気づいており、献身的に更紗を護る。最期のシーンは涙なしには読めない。番外編・同盟前夜も秀逸。
名言
- 新しい国を夢見た時は過ぎた なぜなら それはもう 始まっているからだ。いつか おまえの人生はなんだったかときかれたら こう 答えられればそれでいい 風のようであったと
- この戦は 天下というものを失くすための 産みの苦しみなんだよ!
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「あとがき」で当サイトを参考にしたと書いてくれているラノベです。面白かったです。
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