お勧めコミック: ギャングースのレビュー

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このページの最終更新日: 2023/06/08

少年の貧困と半グレに焦点を当てた話。主人公はブサイクで絵があまりきれいじゃなく、ギャグも独特。ユニークな漫画で好みは分かれるかもしれないが、私には面白かった。半グレの様子がよくわかる (本当なのかどうかは不明だが)。

途中からの東日本大震災の話は不要と思っていた。逃げ恥スペシャルでコロナの話がいらなかったように、時事問題を入れてくるのがあまり好きではないので。ただし、この漫画ではエンディングに繋がる高額のタタキの背景になっているので、再読後は考えが変わった。

2018 年に映画化されている。「この漫画で描写される子供たちの貧困・虐待やその後の苦しみは全て実在する」という表紙の文章が迫力を出している。

肥谷圭介、鈴木大介、全 16 巻。

ギャングース 評価チャート

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主人公

神童 一樹 (しんどう かずき)

61 兆の金を稼いで、貧困に悩む日本の子供 301 万人を救おうとしている主人公。

情報収集 (イケメン) 担当のサイケ、車両・機動 (やさしさ) 担当のタケオとともに、犯罪者を対象とする窃盗団を形成する。カズキは工具全般 (バカ) 担当。3 人とも、イジメなどの過去のため背中に大きな傷がある。カズキの場合は母につけられた傷もあるが、彼は「母ちゃんが俺たちを死なせないと決意した証だ」として母を擁護している。

名言
  • このタタキ やらせて頂きます
  • ちげーよ 俺が仲間を作ってんじゃなくてさ.. なぜかみんなが俺を助けてくれんだ
ギャングース 神童一樹

ヒロイン

ユイカ

戸籍のない中国人。黒孩子ヘイハイツ、英語では black children と呼ばれ、これは実在の問題で、一人っ子政策の有名な弊害の一つ。母が入国管理局によって中国に送還されてしまったため、神童らが引き取ってチャイニーズマフィアのヤン君に預けている。

中国人と揉めたときには、神童が体を張ってユイカを庇ったことが和解のきっかけになった。。

ギャングース ユイカ

サブ

安達 智也 (あだち ともや)

一声で 500 人を動員する半グレの王様。詐欺集団のほか、表と裏で多くの稼業を営み、総資産は 6 億にのぼる。金を稼ぎすぎて日々の生活が退屈になってしまい、それを紛らわせてくれるタタキ一派で遊んでいる。10 年以上前に東京を武力制圧した暴走族の初期幹部 6 人 六龍天 の一人。

登場時には、ちょっといい奴かもと思わせる場面もあったが、貧乏人の親から子供を買って足をちょん切ったりするほどの外道。

カラーで見ると、目が血走ってて怖い。木下力也というヤクザの兄がいる。最後の方で明かされる生い立ちには明かされる生い立ちには同情する。

ギャングース 安達智也

雑記

半グレの漫画はこれが初めてだった。「半グレはチームを組んでオレオレ詐欺をする」はよく使われるネタのようで、のちに読んだ半グレ漫画にも描かれていた (Amazon link)。

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