パラレルワールド・ラブストーリーのレビュー・感想

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このページの最終更新日: 2023/06/08


  1. 感想
  2. ネタバレありのあらすじ紹介

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感想

天才脳科学の悲しい物語。主人公の敦賀 (玉森裕太) は、脳神経科学系の民間研究所で働く科学者。通勤電車が近づくときに毎日窓越しに見る津野麻由子 (吉岡里帆) に憧れていた。彼女が同僚のガールフレンドとして現れる世界と、彼女が自分のガールフレンドである二つの世界の記憶が行ったり来たりする。

タイトルから推察すると、パラレルワールドのファンタジーものだが、実は記憶操作の話。全ては主人公が吉岡里帆を略奪愛した結果だった。とにかく主人公が悪役に見えるのだが、エンディングはちょっと都合よすぎではないか。

映画は 2019 年と新しいのだが、東野圭吾による原作は 1995 年。光遺伝学なんで夢物語だった頃ではないかと思う。この映画のような「操作」ではないけれど、たとえば光遺伝学で楽しい記憶を活性化させ、うつ病のマウスを治療したなんて研究もある (参考)。

きっと、数十年後には「**の記憶」とかがパッケージ販売されていて、読書や映画と同じように買って楽しめるようなサービスができてたりするかも?


当サイトでも 探偵ガリレオシリーズ白夜行・幻夜 などをレビューしている東野圭吾の小説が原作。

ネタバレありのあらすじ紹介

敦賀崇史は、電車から毎日見かける女性 (麻由子) に恋をしていた。ある日、同僚の智彦が麻由子を彼女として崇史に紹介してから、彼らの関係はぎくしゃくし始める。

崇史は、自分がパラレルワールドを行き来している夢を見るようになる。一つの世界では、自分が麻由子と幸せに暮らしている。しかしもう一つの世界では智彦が麻由子と付き合っており、崇史の嫉妬心は膨れ上がっていく。

麻由子と暮らしている世界では、不思議なことに智彦の存在がすっかり消えてしまっている。LA に仕事で転勤になったようなのだが、連絡は一切取れず、彼から届くメールにも不審な点がある。

崇史はどちらが現実かわからずに悩むが、徐々に記憶が戻り、麻由子に問いただしたりして真相が明らかに。

麻由子は智彦と付き合っていたが、崇史は麻由子に強くアプローチしていた。麻由子ははっきりと受け入れることはなかったが、電車での記憶もあり、内心は崇史に惹かれていた。これを知った智彦はショックを受け、彼の記憶を変える実験を崇史に頼む。しかし、実験中に智彦がスリープ状態になってしまい、崇史は自責の念に耐えられなくなる。このため、上司の須藤が崇史の記憶を改変、麻由子と共謀して崇史と麻由子が付き合っている偽りの世界を作り出していた。

最終的に、智彦のスリープは解除され、崇史は麻由子と共に記憶を消してやり直すことを決める。最後に、崇史が麻由子とすれ違うシーンが描かれる。

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