おすすめ漫画: 動物のお医者さんのレビュー
大学の研究室の雰囲気がとてもよく描かれている。もうかなり古い漫画だけど、チョビ、ミケ、ハスキー犬たち、漆原教授、菱沼さんたちを強烈に覚えている人は多いと思う。動物のしぐさの描き方もすごく上手だと思う。
文庫版 2 巻にある、高橋三郎という大学教授の解説が印象深い。大事件も恋愛もないのに不思議と魅力的な作品で、登場人物や動物が自立していて、サバサバとしていながらも尊敬と愛情で結ばれた関係が良いと書いてあり、まさにその通り。フットボールネーション というサッカー漫画でも似たようなことを感じた。
「獣医」は英語では veterinarian [vetərən
主人公
ハムテル (西根 正輝)
初登場時は高校生。漆原教授に「獣医になる」と予言され、H 大の獣医学部へ進む。冷静沈着というか、かなり老成した性格の青年で、周囲からも信頼されている。素朴なツッコミが面白いが、ある意味、人間味がないとも言える。
将来的には動物病院を開業することになると思われる。漆原教授が顧問になったら大変だろう。ドラマでは要潤が演じている。
ヒロイン
菱沼 聖子(ひしぬま せいこ)
普通の意味でのヒロインではない。とろい。血液が大好き。
初めてこの漫画を読んだときは、博士課程というのが何なのか想像もつかなかった。いつの間にか菱沼さんよりも年上になってしまって感慨深い。
就職がみつからずオーバードクターになり、ようやく地元の製薬会社に就職する。就職後も大学で研究を続けているという、ある意味羨ましいキャリアである。
サブ
漆原 信 (うるしはら まこと)
H 大学獣医学部病院学講座の教授。ハムテルや二階堂のボス。
とにかく行動が自由。張り切って動き回ると、そのぶん周りの人の仕事が増えるという実にありがちな教授だが、気合が勝負の治療では学生に完全に信頼されてるのが面白い。
20年ほど前に、2 年間アフリカに滞在したことがある。橋本信夫というモデルがいるらしい。
47 話のカンニングのエピソードなどは、古き良き大学の雰囲気が出ていて懐かしい。これはやはり教員側に余裕があって、深い付き合いを通じて学生のことをよく理解しているので、一時のカンニングで大騒ぎしなくても大丈夫ということなのだ。
名言
- ふーむ理想像か・・・ そんなものは他人に求めるものではない。自分が理想の獣医師になればいいのだ。
- 私はカンニングのプロだから どんなカンニングも見逃さない自信がある われこそはと思う者は私に挑戦したまえ
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関連リンク
- 動物と人間のハートフルコメディ「動物のお医者さん/佐々木倫子」レビュー. Link: Last access 10/29/2017.
- 動物のお医者さん Link: Last access 10/29/2017.
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