お勧め漫画: ブラックジャックによろしくの感想
作品紹介と感想
研修医の主人公・斎藤が、さまざまな科で問題を引き起こす物語。医療、または日本の医療システムの問題点を指摘するパターンになっており、基本的に
- 夜勤バイト - 病院多すぎ、夜間は研修医のみ
- 第一外科 - 植物状態と延命措置
- 第一内科 - 医局問題
- 新生児集中治療室 - 未熟児と差別
- 小児科 - 急患受け入れ、たらい回し
- 第四外科 - がんと告知、未承認薬
- 精神科 - 患者の差別
登場人物にあまり親近感がもてず、読んだ後に暗い気分になること請け合いだが、健康なうちに読んでおくべき漫画だろう。iPhone App Store で無料で読めるほか、
海猿の作者でもある佐藤秀峰氏の作品。全 13 巻。なお、佐藤氏は電書バトという電子書籍の取次サービスを運営しており、 「ブラックジャックによろしく」の二次利用をフリー化するなど、先進的な取り組みを進めている。詳細は 佐藤秀峰氏 の Note を参照のこと。フリー化によって電子書籍の売り上げが飛躍的に伸びたと述べている。
主人公
斉藤 英二郎 (さいとう えいじろう)
名門・永禄大学を卒業した研修医。理想を追求する医者として、あらゆる配属先でトラブルを起こす。
基本的に患者のためを思った行動で、結果オーライとなることが多いのだが、「未熟児を自分で引き取って育てる」と言ったり、勝手に患者を転院させようとしたりと、いまいち納得できない行動が多い。とくに、登場人物の頭の中では「手術数が多い = 名医」という式が成り立っているようだが、患者を転院させてまで北先生に手術を頼む根拠がよくわからない。単に思い込みが強い、というようにしか見えない。
ヒロイン
皆川 由紀子 (みながわ ゆきこ)
新生児集中治療室の看護師、斉藤の彼女。
情緒不安定で、あまり良いパートナーには思えない。もうちょっと自立していてほしいところ。全般に、この漫画では魅力的な登場人物がいない。教授はほとんど悪人だし、主人公やヒロインは悩んでばかり。
サブ
赤城 カオリ (あかぎ かおり)
手術部に勤務するお水系の看護師。「新」では病気・生い立ちなどが明らかになるが、ここでは目立った描写はなく、斉藤を煽る役目に徹している。
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雑感
統合失調症
精神科では
1% というのは驚くべき数字だ。あなたが 1 クラス 30 人、3 クラスの学校を卒業したなら、その中で一人ぐらいは統合失調症と診断されていることになる。ただし 1% というのは障害調整生命年という方法を使って算出した数値で、単純に人口比ではない。
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