お勧め漫画: 医龍の感想

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このページの最終更新日: 2020/07/14


画像診断に特化した、マニアックな医療漫画。画像解析をやってる身としては、かなりストライク。監修もちゃんとついてるし、内容は正確だ。

「お医者さん」というと外科医や内科医を思い浮かべることが多いと思うが、レントゲン、CT、MRI などの画像の読影を専門とする「放射線科医」という人々がいる。よい画像を撮影して、放射線科医の仕事を助けるのが放射線技師である。日本では医師が 30 万人以上いるのに対し、放射線科医は 6000 人しかいないらしい。

子供の頃の約束にしたがって、敬愛する放射線科医・甘春杏を献身的に助ける天才放射線技師・五十嵐を主人公とした物語。もうちょっとスコアが上でいいのかもしれないが、一般受けするかどうかを考えて 3 にした。



主人公

五十嵐 唯織 (いがらし いおり)

小さい頃から甘春のことが好きで、子供の頃の約束を守って、彼女を支えるために放射線技師として働いている。医師免許をもっているが、病院ではそれを隠してる。画像を読む才能にあふれており、タブレットには世界中から読影を依頼する画像が集まってくる。

人の感情を読むのは苦手で、これまでいくつもの病院をクビになってきた過去があるが、甘春に対する一途な思いには感動する。



名言

  • 今回 機転を利かせて広めに撮影したのは 間違いなく広瀬さんのファインプレーでしたよ

ヒロイン

甘春 杏 (あまかす あん)

五十嵐の幼馴染みの放射線科医。始めは高慢で放射線技師を見下しているが、五十嵐の活躍で徐々に変わっていく。



名言

  • イオリはホウシャセンギシになって 私のお手伝いをするんだよ (子供の頃の言葉)

サブ

広瀬 裕乃 (ひろせ ひろの)

五十嵐と同時期に甘春病院で働き始めた放射線技師。知識があまりなく、自信を失ったりもするが、五十嵐の活躍を見ながら成長していく様子が描かれている。

4 巻で、怪我でバレーを諦めた過去が明かされる。

名言

  • 私じゃ五十嵐さんみたいなスゴい技師になるのはムリだけど・・・ あの時の技師さんみたいに・・・少しでも患者さんの不安に寄り添えるような技師に・・・

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私がラジエーションハウスから学んだこと

正しいかどうかはわからないが、ちゃんと監修がついているので、基本的には信用しても良さそうだ。

ウェステルマン肺吸虫

アジア、アフリカ、南米などに生息する寄生虫。主に肺に寄生するが、脳にも寄生することがあり、その場合には頭痛、嘔吐、癇癪、運動障害などがみられる。淡水産のカニを生食すると感染する可能性がある。MRI で発見後、血液検査をしているが、たぶん抗体を調べているのか?

マンモグラフィ

乳がん初期段階の石灰化やしこりを見つけるための X 線検査。一回の撮影で受ける被曝量は 0.05 - 0.15 ミリシーベルトで、東京・ニューヨーク間の飛行機での移動ぐらいに相当する。圧迫板で乳房を平らにのばしてから撮影するので、けっこう痛いようだ。圧迫するのは、乳腺の重なりによる疾患の見逃しを防ぐため。

乳腺が発達し、濃く密集している状態をデンスブレスト dense breast という。マンモグラフィでは乳腺組織が白く写るため、腫瘤を見分けにくい。アメリカでは、24 の州で乳腺濃度の情報を本人に提供することが義務付けられている (2016 年 3 月現在)。アジア人はデンスブレストが多く、日本人だと 50 - 80% と見積もられている。

リ・フラウメニ症候群

Li-Fraumeni syndrome, p53 遺伝子の変異のため、がんになりやすい家系。

骨肉腫

骨のがんで、発育の盛んな 10 代で多く発症する悪性腫瘍。発症確率は 100 万人に 2 人ほど。初期症状は肘や膝の軽い痛みなので、気づかないことが多いが、痛みが激しくなってからは手遅れになりやすい。早期発見は難しいとされている。

初診時に転移のない場合の 5 年生存率は約 90%。骨を取り出し、液体窒素でがん細胞を殺したあとに戻すという凍結治療が注目されている。

心臓震盪

心電図 T 派の頂上の手前、0.02 秒間のタイミングで、心臓の真上に衝撃が加わった場合、致死的な不整脈を引き起こす現象。弱い衝撃でも起こりうるらしい。スポーツ中の事故例があるようだ。


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