おすすめ漫画: 約束のネバーランドのレビュー
修道院系というジャンルができてしまいそうなほど、この漫画と 辺獄のシュヴェスタ (Amazon link) は衝撃的だった。トラウマレベルだった 7 SEEDS の夏にもちょっと雰囲気が似てる。怪物との戦いから脱出劇、さらに政治的な話に展開していく様子は 進撃の巨人 にも似てるかもしれない。
「施設」で優しいママに育てられたと主人公のエマ、ノーマンは、ある日、自分たちが「農園」の家畜のような存在だと知ってしまう。子供達は鬼の食料として飼育されており、ママは農園の管理人だったのだ。
白井カイウ、出水ぽすか。全 20 巻。
主人公
エマ、ノーマン、レイ
主人公とその仲間たち。人間は脳が一番おいしいらしいので、施設の子供たちは脳のトレーニングのために勉強をしている。3 人とも平均点がフルスコアという極めて優秀な子供だったので、最高の味を得るために 11 歳になるまで「出荷」は見送られてきた。
なお、脳の発達は 12 歳ほどでピークを迎えるため、その年齢に達したら出荷の運命が待っている。
ネタバレは避けるが、この中の一人はママの内通者で、一人は早々に出荷されてしまう。
名言
その他
ママ (イザベラ)
最年少でママに抜擢され、優秀な子供である「上物」の育成数は歴代トップという優秀な 31 歳飼育監。序盤の緊張感を作り出しているのは、子供達とママの心理戦だ。
ただし、主人公らに対する感情は複雑なようで、彼らが脱出し、自らの敗北が決定的になると、むしろ主人公らを助けるような行動をとる。レイの実母にあたる。
鬼
人間の脳が好物で、各地に農園を作っている。目の奥にある「核」が弱点。
のちに明らかになることだが、なんと人を食べる理由は「遺伝子の水平伝播」。つまり、鬼はもともと粘菌のような不定形の生物だが、食べてヒトの遺伝子を取り込むことで、人型の形態と知性を保っている。
実際、遺伝子の水平伝播 (英語では horizontal gene transfer) の存在は多くの生物で観察されている現象で、作者の創作ではない。このサイトにも解説ページがあるので、興味がある人は以下のサイト内検索からどうぞ。
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