映画の感想: キャプテン・アメリカ The First Avenger 2011
あらすじと感想
1942 年、戦争を終わらせたいという思いから何度も兵士に応募しては、病弱なために身体検査に落ち続けていたスティーブ・ロジャース Steve Rogers。エイブラハム・アースキンの助力によりなんとか入隊したあと、超人血清を使った実験の被験者となり、強靭な肉体を手に入れる。
ところが、軍の方針は「強い兵士よりも強い軍隊」。しばらくは軍のマスコットキャラとして働くことになってしまう。
親友のバッキー・バーンズらの 107 連隊を救出したことなどから、徐々に認められ、リーダーとして悪の組織ヒドラと戦っていく。
最終的には、アメリカを守るために自らと共に飛行機を北極海に墜落させる。通信でペギーと交わしたダンスの約束は果たされなかったが、これはエンドゲーム後に実現することになる。
約 70 年後、S.H.I.E.L.D. に発見されて目覚めることとなる。次の作品はアベンジャーズ。
私は、MCU シリーズはなぜかエンドゲームから観たので、キャプテン・アメリカなんか鼻持ちならないアメリカ野郎という印象で、あまり好きになれなかった。
この映画を観て好きになったキャラクター。視聴直後の感想が ブログ にある。
チャラい男がヒーローになり、ヒーローとして生涯を終えるアイアンマン。ヒーローとして歩んできた男が最後に「自分のための人生を生きる」という決断をするキャプテンアメリカ。この 2 人はまさにマーベルシリーズの中心だ。
- 最初にゴミ箱のフタを盾のように構えるのがいい。盾好き。例のキャプテンアメリカの盾も、自分で望んでアイアンマンの父親に仕上げてもらったもの。投げて自分のところに戻ってくるのはすごい。
- 愛に溢れたいい奴。ニセモノの手榴弾が投げられたときに、自分を犠牲にして他人を守ろうとする。ああいう自己犠牲精神はアメリカにはあまりないと思っていた (むしろ日本のカミカゼ的) のだが、アメリカ人もああいうのは好きらしい。
- 悪役のレッドスカルはいかにも悪そう。最後は消滅したわけじゃなく、他の星に飛ばされていたらしく、インフィニティーウォーで出てくる。インフィニティーウォーも観たけど、あんな感じでいきなり出てこられてもちょっとよくわからん。あの星に飛ばされて、なぜ番人みたいなことをしてるのかも謎。
- エンドゲームの最後を飾った Peggy とのダンスシーン。もっとちゃんとした恋人なのかと思っていたら、あまりにピュアな関係。これも泣けた。
- Dr. ストレンジ 2022 が並行世界で会う 4 人のヒーローに、キャプテン・カーターというのがいる。これは並行世界のペギーで、ヒーローチーム「イルミナティ」の一員。ワンダに殺される。
「一日中」は all day なのか all the day なのか
キャプテンアメリカの名言に "I can do this all day" というのがある。何か大変な目にあっているときに、こんなの屁でもないという意味で「一日中続けられる」というセリフだ。この作品では、少なくとも 2 回このセリフを言ったと思う。
3 作目でアイアンマンと戦っているときや、エンドゲームにも出てくるセリフ。
どちらも文法的には正しいが、微妙なニュアンスの違いがある。その違いは、何かを限定する意味合いをもつ the からくる。
"I can do this all day" という。「一日中これができる = こんなの屁でもない」ということで、これは
つまり、この場合には all the day でなく all day の方が状況に合っていることになる。
以下のような慣例もある。'All day' vs. 'all the day' という英語ページでの解説。
However, as you can see in the examples from Google, below, "the" is often omitted (as the reference states) when the time period has not finished, or has just finished.
この解説によると、all the + time という表現が原則として存在する。all the day, all the evening など。「基本は all the time だが、その time がまだ終わっていない場合、または終わったばかりの場合、the が除かれることが多い」とのこと。キャプテンアメリカの例と似ているようで、同じではない論理だと思う。
とりあえずは、この 2 つの根拠を覚えておきたい。
その他の表現としては、以下のようなものがある。
- all day long, all the day long
- the whole day: この場合、the は省略できない。
- around the clock: 時計を使った表現
予告編 (英語・日本語字幕)
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