パンデミック: 協力型のボードゲーム、iOS でもプレイ可能

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このページの最終更新日: 2024/01/23

  1. 概要
  2. ルール
    • ゲームの流れ
    • 各プレーヤーの能力と使い方
  3. 攻略メモ
  4. 拡張パッケージの紹介 (別ページ)

概要

パンデミック Pandemic は協力型のボードゲームまたは iOS アプリである。プレーヤーはウイルス対策チームの一員となり、爆発的感染 (パンデミック) を防ぐために協力してゲームを進める。

このページでは、私が iPad でプレイした iOS 版のゲームを紹介する。ルールなどは基本的に同じなので、ボードゲーム版の紹介にもなっているだろう。



4 人まで同時に遊ぶことができる。ボードゲームは日本語版があるが、iOS App は基本的に英語のみなので、このページでは英語を基本として解説する。

ルール

iOS のクラシック版、の勝利、敗北条件は次の通り。ゲーム難易度には Introductory, Standard, Heroic の 3 種類があり、難易度が上がるほど Epidemic カードの枚数が多くなる。


勝利条件

  • 4 つの病気を全て cure する。
    • つまり、同じ色のカードを 5 枚 (Scientist の場合は 4 枚) 揃えて、Research Station で Cure を選ぶという作業を 4 色全てについて行う。

敗北条件

  • 病気のキューブがなくなる。
  • カード 49 枚を使い切る。
  • 8 回のアウトブレイクが起こる。

ゲームの流れ

まずは 4 人組のチームを決める。職業は自分で選択することもできるし、ランダムに割り振る設定を選ぶこともできる。


ゲームが開始する前に、各プレーヤーに都市カードが 2 枚ずつ配られる。またいくつかの都市にランダムに感染を示すキューブが置かれる。キューブ 3 個の都市が 3 個、2 個の都市が 3 個、1 個の都市が 3 個である。


各ターンに、プレーヤーは以下のいずれかの行動を選ぶことができる。それぞれの行動が one action として数えられ、1 ターンに four actions まで行動できる。

  • Move で 1 歩移動する。
  • Treat で感染を示すキューブを 1 個取り除く。
  • 手持ちの都市カードを使って移動する。これには 2 通りある。
    • Tokyo の都市カードを持っていれば、そのカードを使ってどの都市からでも Tokyo に行くことができる。カードは失われる。
    • 自分が Tokyo にいる状態で Tokyo カードを使えば、他の任意の都市に移動できる。カードは失われる。
  • カードを 5 枚使って Cure する。
  • 自分がある都市にいるとき、その都市のカードを使って Research Station を建てる (Built)。
  • 同じ都市にいる他のプレーヤーとカードをやり取りする (Share)。
    • これも結構やっかいで、たとえば Osaka カードを受け渡すときは、両方のプレーヤーが Osaka にいなければならない。

ただし以上は基本のプレーで、職業によって様々な例外がある。

4 つの actions が終了すると、そのプレーヤーは都市カードを 2 枚引くことができる。イベントカードEpidemic card が来る場合もある。


さらに、新たに何個かの感染キューブがばらまかれる。最初のうちは 2 個であるが、その数は Epidemic card を引いてしまうと増えていく。



一つの都市に感染キューブが 4 個以上たまってしまうと アウトブレイク になり、周辺の都市にさらに感染キューブが巻き散らかされる。アウトブレイクが 8 回以上起こると敗北なので、なるべく起こらないようにしたい。

カードを 5 枚揃えて Cure をすると、画面上の丸印が薬のボトルに変わる。これを 4 色の病気全てに対して行うのがゲームの目的である。

Cure は「ワクチンを作る」と表現されることもある。以下の画面キャプチャでは黄色の Cure をしている。Cure をすると、その色について 以下のような変化が起こり、対策が容易になる。すなわち、

  • 1 回の Treat で、その都市の全ての感染キューブを取り除けるようになる。
  • Medic なら Treat せずにただ都市を歩くだけで感染キューブを取り除ける。
  • Cure 後に全ての感染キューブを取り除くと、その色の都市は以後感染を受けなくなる。


4 色全てを Cure すると、対策チームの勝利となる。


ルールは以下のサイトにも詳しく載っている。


各プレーヤーの能力と使い方

ゲームの難易度によって、キャラの重要度は違ってくる印象がある。

Introductory モードでは Researcher や Scientist がいると便利に感じるが、拡張パッケージ の Virulent Strain Challenge や難易度の高いモードでは、回復系の Medic や Quarantine Specialist がいると有難い。

Researcher
研究員

どの都市にいても、自分のカードを同じ都市にいる他のプレーヤーに渡すことができる。他のプレーヤーを操作してカードを受け取ることも可能。

たとえば Tokyo のカードを受け取るには、Tokyo で 2 人のプレーヤーが出会わなければならない。しかし一方が Researcher の場合、どの都市でも 2 人が一緒にいれば受け渡しが可能ということ。

これはかなり強力な技能で、Researcher がチームにいないとカードの受け渡しが律速になり苦労する。

Operations Expert
作戦エキスパート

Research Station から、手持ちの都市カードを 1 枚使うことで任意の都市に飛べる。また、都市カードを使わずに自分のいる都市に Research Station を建てることができる。

Researcher と同じぐらい強力な技能。Operations Expert がいないと、Research Station 建設が律速になり苦労する。

出発点の Altanta には最初から Research Station があるので、最初の数ターンはここからキューブ 3 つの都市を飛び回り、Treat しつつ Research Station を建てていくことになるだろう。

Dispacher
通信指令員

自分自身または他のプレーヤーを、以下のパターンで動かすことができる。一つの動きに 1 action 使う。

  • 普通に 1 コマずつ歩かせる。
  • 他のプレーヤーがいる都市に移動させる。

Researcher がいないときには、いかにカードを効率的に受け渡すかが勝負になる。カードの受け渡しは、その都市でないと行えないので、Dispacher は重宝する。

Scientist
科学者

他のプレーヤーでは同じ色のカードを 5 枚集めないと cure できないが、Scientist なら 4 枚で可能。

Dispacher と同じぐらいの便利度か。4 枚なら自分で引いてくるカードで結構 4 枚揃うけど、5 枚は受け渡しがないと厳しいという印象。

Medic
衛生兵

一発の Treat で病気のキューブを全て取り除ける。また、すでに Cure されている色の都市は、通り過ぎるだけで病気のキューブを取り除くことができる。

Cure のあとに Dispacher に操られて歩き回ると非常に効率的。

Quarantine Specialist

Quarantine は「検疫」。自分の周囲の都市を感染から防ぐことができる。

感染が進んでいるときには重宝するが、たまにその場所から動けずに何もできない状況に陥ることがある。

Contingency Planner

使用済みのイベントカードを回収 retrieve することができる。Contingency は「非常事態」の意味。

これも初期モードだとあまり使えない職業だが、拡張パッケージでは便利なカードも入ってくるので重要度は上がる。


イベントカード

One quiet night

感染を 1 ターンだけスキップできる。

Re

都市を一つ感染から除外することができる。

任意のプレーヤーを、任意の都市に運ぶことができる。


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攻略メモ

チーム編成によって、優先度が異なるいくつかのパターンに分かれる。

カード集めが難しいパターン

Researcher がいない場合、5 枚同じ色のカードを集めるのが大変になる。このパターンや以下の機動力が低いパターンでは 50 枚のカードを使い切るの敗北になりやすい。

その反面、Quarantine Specialist または Medic のいずれかがチームにいる可能性が高いので、アウトブレイクの心配はそれほどいらない。連鎖反応だけ防げればいい。

Dispacher がいれば、特定の都市に 2 人のプレーヤーを集める (自分がそこに飛んでいければベスト) ことで多少受け渡しがしやすくなる。Dispacher もいなければ、Research Station を有効につかってカードを受け渡すことを最優先すべきである。


機動力が低いパターン

Operations Expert がいないと Research Station 建設が難しく、また遠隔地の 3 キューブの都市がゲーム初期でアウトブレイクしてしまう可能性も。

まずは各地に Research Station を建てるのが優先される。行き先の近いカード (Tokyo と Osaka など) が手元にあれば、ゲームの最初の段階で片方の都市に飛んで、もう一枚を使って Research Station を建てるべきだろう。


Infection Discard Pile

画面の左端にある。ゲーム開始時やターン後に感染する都市を決めるのにカードを引くが、それらのカードがここに捨てられる。

つまり、ここにある都市に新たに感染が起こることはない ということになる。Epidemic が起こったら都市カードは全てシャッフルされるので、同じ都市に再び感染が起こる可能性が出てくる。

このことから、ゲーム開始時に 3 つ感染キューブがある都市は、Epidemic が出るまではアウトブレイクにならないこともわかる。

いいチームとは

カード集めと感染防御のバランスが取れていることが望ましい。レベルが上がるほど、感染拡大にターンを使う必要が出てくるので、Medic や Quarantine Specialist の重要性が増してくる。

Standard モードはそれほど難しくない。Heroic モードになると、組み合わせのバランスがけっこう重要になる。以下のような組み合わせでクリアしたことがある。

  • Quarantine Specialist, Field Operative, Contaminant Specialist, Scientist
  • Quarantine Specialist, Field Operative, Contingency Planner, Scientist
  • Dispatcher, Epidemiologist, Operation Expert, Medic
  • Scientist, Medic, Researcher, Troubleshooter

ゲーム中で一番難しい Virulent strain challenge、Legendary モードをクリアできたのは、Researcher, Scientist, Quarantine Specialist, Medic の組み合わせ。Researcher と Scientist でできるだけ早く 1 つか 2 つの色を Cure し、できれば根絶 eradicate する。

その間、Quarantine Specialist と Medic はひたすら飛び回ってアウトブレイクを防ぐ。Cure できれば、Medic がマスを通過するだけで感染キューブを取り除けるので、だいぶ楽になる。

Researcher, Scientist, Operation Expert, Medic でも、最も難しいモードのクリアが可能だった。Medic は途中で Quarantine Specialist に職業変更。

参考サイト

  1. Hobby Japan 公式サイト. Link: Last access 2018/01/08.

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