おすすめ漫画: 東京エイティーズのレビュー

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このページの最終更新日: 2024/01/23

  1. 概要
  2. 主人公: 真壁 純平 (まかべ じゅんぺい)
  3. ヒロイン: 森下 愛 (もりした あい)
  4. サブ: 前田 裕司 (まえだ ゆうじ)
  5. 考察: 最後の女性は誰なのか

概要

1980 年代前半のチャラい大学生の青春譚。ヒロインの森下愛は、早稲田大学の入試でカンニングしている場面を純平に目撃され、黙っていてもらう代償として体を差し出す。二人は入学後に再会するが、この「最悪の思い出」のためにぎくしゃくした関係を続けることになる。

物語は、すっかり社会人になった純平に、大学時代の友人の訃報が届くことから始まる。森下から葬儀に関係した電話がかかってきて、現在と大学時代の追憶が交互に展開していく。

「友人の誰が亡くなったのか」がミスリーディング付きでぼかされていて、「それをオレが知るのは少し先のことになるのだけれど・・・」のような思わせぶりな記述が多い。

東京エイティーズ 評価チャート

主人公

真壁 純平 (まかべ じゅんぺい)

改めて読み返してみると、純平はほんどダメ。まあ、彼がこうであるからこそ、森下とのありきたりなラブストーリーにならなくて済んだのかもしれないが。

現在は大手広告代理店に勤めていて、上司の娘とあまり幸せでない結婚をしている。人格的に問題のある部下、長瀬美奈を愛人にしている。森下からかかってきた電話の対応をみてると、美奈は相当やばい。

高校のときの元彼女、加奈井もひどい。勝手に家に上がり込んで朝食を作ったりするのは、この時代ではありだったのか? 医者パーティーでの振る舞いといい、相当に性格が悪い。

東京エイティーズ 真壁純平

ヒロイン

森下 愛 (もりした あい)

実家は貧乏な工場で、実の父親が借金のために森下をどこかのオヤジに売り飛ばそうとした過去がある。その環境から逃れるために必死に勉強したが、受験の日に財布をなくして受験を失敗しかけ、やむを得ずカンニング。その場面を純平に見られてしまった。

素直でないところ、「若気の至り」で言うべきことを言わずに (これは純平サイドもそう) 純平との関係が悪化していく感じが非常にリアルなんだが、大人になってから読み返すとかなり面倒な女性に見える。とりあえず、素直に倉知を選んでおくべきだったことは確かである。

学生生活中、無事に NTT に就職を決めた後でも、カンニングで合格したという負い目がずっと影を落としていたらしい。純平との関係だけでなく、大学生活全般に。終盤では、純平のもとに突然やってきて同棲を開始するが、突然中退してどこかへ行ってしまう。

東京エイティーズ 森下愛

サブ

前田 裕司 (まえだ ゆうじ)

良家の子供で、優秀な兄にコンプレックスをもっている三男。暴走族を立ち上げ、初代として尊敬されているが、友人の死をきっかけにまともな道に戻りたくて、大検を経て早稲田に入学。GTO などに通じる、この時代の少年漫画の典型的な過去をもつキャラと言える。

現在では、商社に勤めてヒゲを蓄えている。名言からもわかるように、友達思いのいい奴。

名言

  • どうしても会いたいなら、力也の葬式のあとにでも会え。少し頭冷してからにしろ。(純平になぜかと聞かれて) ダチだからだ。お前と力也は死ぬまで.. いや.. 死んでもダチだ、だからマジメに聞け。今日は会うな。
東京エイティーズ 前田裕司

考察: 最後の女性は誰なのか

最後の場面の女性が誰かは、読者に委ねられている。全体の話の流れを素直に解釈するなら森下だろう。「いちから始まる恋愛」「また恋をしようね」は非常に直接的なヒント。

純平が美奈からのメールを見て微笑んでいる場面もあったので、美奈という可能性もあるか。その場合、森下と歩いた道を一人で通りながら、「・・・」の場面で学生時代の恋愛に決着をつけ、新しい道を選んだというように読むこともできる。美奈説の根拠、反論はこんな感じ。

  • 髪型、背丈は美奈の方が近い。
  • 森下なら、島を一緒に回るのでは?
  • 美奈なら、わざわざ昔の女との思い出に満ちた与論には来ないだろう。
  • 美奈からのメールを読んだ後、携帯を海に投げ捨ててる。
  • マスターとの会話で「実は・・・」 マスターが知らない美奈なら、「実は」とはならないだろう。

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