おすすめ漫画: ゴッドサイダーのネタバレレビュー

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このページの最終更新日: 2024/07/26

  1. 概要
  2. 主人公: 鬼哭 霊気 (きこく れいき)
  3. ヒロイン: 鬼哭 流璃子 (きこく るりこ)
  4. サブ: 阿太羅 (あたら)
  5. 雑感

概要

仏教、キリスト教、メソポタミアやインドの神話までミックスしたダークファンタジー。ラスボスは永劫回帰惑星を急所とするブラックホールで、超高次元の魔神。話のスケールの大きさや、キャラの魅力で子供の頃に気に入っていた漫画。

この時代の少年漫画の 3 つの特徴で、すなわちネットで「キン肉マン理論」と呼ばれる変な理論、男塾の「民明書房」に代表される怪しいウンチク「黒魔術大全」、MMR などにも見られる登場人物の勢い、を全てもっている。

「黒魔術大全」は、阿太羅 のスクショに含まれている。個人的にツボにはまることが多い「登場人物の勢い」とは、たとえばこれ。最初にだけ登場する名もないオジサンが、同僚が適当に名付けたように思われる名前に反応して「デビルサイダー!!」

ゴッドサイダー 評価チャート

巻来功士、全 6 巻。週刊少年ジャンプ 1987 - 1988 に連載された。グロ描写が多いためにお勧め度は低いものの、高スコアを叩き出したお気に入りの漫画。続編もいくつか出ているようなので、読んでみたい。

ゴッドサイダー 評価チャート

主人公

鬼哭 霊気 (きこく れいき)

天使長ルシファーだった頃のサタンを親に持ち、毘盧遮那 (バイローチャナ) の血もひいている。神と悪魔の両方の力を使いこなせる主人公。ファミコンジャンプでは、たしかピッコロを一撃で倒せたはず。

スクショは、ヤマタノオロチ的なドラゴンと友情で結ばれた感動の場面。

ゴッドサイダー 鬼哭霊気

ヒロイン

鬼哭 流璃子 (きこく るりこ)

水魔ブロケルという名前で登場。実は霊気と同じ鬼哭一族の末裔で、さらに巫女であるため、仲間を死から救う冥界逆葬送を使える。

流璃子とベルゼバブの、当時の少年漫画としては異例の露出度の高さが記憶に残っている。

ゴッドサイダー 流璃子

サブ

阿太羅 (あたら)

最初に読んだゴッドサイダーは連載中のジャンプに載っているもので、阿太羅が活躍している場面だったように記憶している。そのせいで、霊気でなく阿太羅が主人公だと思っていた。

ただのチンピラゴッドサイダーではなく、天界を守る神々の直属の四天王、弥勒菩薩・焔摩天・帝釈天・化楽天の一人、帝釈天の血をひくゴッドサイダー。

ゴッドサイダー 阿太羅

雑感

ゴッドサイダーに登場する神々など。

バイローチャナ

「マハーバイローチャナ タターガタ」は、もちろん子供のころ暗記していた。本作ではバイローチャナ = 毘盧遮那仏 = 大日如来。バイローチャナはサンスクリット語で、これを音訳して漢字をあてはめたのが毘盧遮那。つまり同じ存在。これを大日如来と同一視するのは、密教の習慣のようだ。

華厳経では「舎」の字を用いて毘盧舎那仏、大日経では「遮」の字を用いて毘盧遮那仏と表記される。東大寺の大仏はこの盧舎那仏。

解説によると、光を司る仏教最高の神である (仏教に神がいるのか・・・?)。

ベルゼバブ

「蝿の帝王」ベルゼバブ。女神転生シリーズにも登場したのを覚えている。

ベルゼバブの来歴も面白い。もとは、カナン (現在のイスラエル付近) 地方にいた民が信仰していた嵐と慈雨の神バアルだったと考えられている。バアルは尊称をつけて「バアル・ゼブル」と呼ばれた。

カナンにやってきた古代ユダヤ人はバアル神を異教の神として蔑み、「バアル・ゼブブ (蝿の王という意味)」と読んだ。音を真似して、悪い言葉をあてたわけである。

これが旧約および新約聖書に載ったことから、悪魔としてのベルゼバブが定着した。ダンテの「新曲」 と並ぶキリスト教の叙事詩「失楽園」では、サタンに率いられる反逆軍の副将として登場する。

パズズ

中国の歴史に紀元前 1090 - 770 年ごろまでの空白の時期がある。これは、パズズが中国全土を焼き尽くしたため。

メソポタミア地方の風の悪魔で、ライオンの頭、1-2 本の角、ライオンのような手、ワシのような鋭い爪のある足、翼、サソリの尾、蛇頭の男根をもつと言われる (1)。

賢者の石

悪が栄えて退廃した古代都市、ソドムとゴモラを滅し去ったと言われる石。ドラクエではベホマラーのような効果のある貴重アイテムだった。


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References

  1. 天使と悪魔がよくわかる本

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