お勧め漫画: 銀牙 - 流れ星 銀 - の感想
概要
面白いし、キャラに愛着も持てるのだが、それ故に死んでしまう犬が多いことが本気で悲しくなる。ということでおすすめ度は低い。その最たる例が続編・銀牙伝説ウィード (Amazon link) のジョンで、ジョン好きだった私はあまりのショックで読み続けることができなくなった。そのため、続編はたくさんあるがフォローしきれていない。
犬漫画であるが、特に赤カブト編は「全国の男を集める」「四国を制覇」など、ヤクザ漫画的な発想に基づいているように思われる。「男一匹ガキ大将」がふと頭をよぎったが、これは 1968 - 1973 の連載。銀牙が週刊少年ジャンプに連載されていたのは 1983 - 1987 で、ちょっと時代が違うか。
後半の「八犬士編」は、当時のジャンプ漫画にありがちな引き伸ばしの結果ではないかという声がネットでは多い。確かに、赤カブト後から急に犬や狼が超自然現象まで操れるようになり、ちょっと無茶がある抜刀牙も乱発。烈牙や氷魔は奥羽で暮らすことになったはずなのだが、続編のウィードでは出てこないらしい。まあパラレルワールドと考えておいていいのかもしれない。
主人公
銀 (ぎん)
「熊犬」という犬種なのかと思っていた。実はハチ公と同じ秋田犬。五兵衛の下で過酷な特訓を受け、打倒・赤カブトを掲げるリキの奥羽軍に参加する。全国の「男」を探す旅を通じて大きく成長し、赤カブト打倒後は奥羽軍の 2 代目総大将となる。
必殺技の「絶・天狼抜刀牙」は、同じく高橋よしひろ作品である「白い戦士ヤマト」のブーメラン殺法に似ているらしい。こちらもいつか読んでみたいところ。
ライバル
赤カブト (あかかぶと)
この漫画では、女性の犬はクロスぐらいしか出てこないので、ライバルとして赤カブトを紹介しておく。
じっ様の銃で頭を撃ち抜かれたときに、おそらく成長を抑制している脳領域 (あるのか?) が破壊され、異常にでかくなった熊。砦を築いたり、身振りで他の熊に指示を出したり、影武者を作ったりと多彩な才能を見せる。
サブ
ジョン
物語のごく初期から登場しているシェパード。秀俊とともに世界各地で猛獣狩りを経験してきた猟犬で、ピューマを食い殺したことさえある。子グマを殺して銀と対立するなど、最初は銀と価値観が異なるライバル的な存在だった。リキとの一騎打ちに敗れ、奥羽軍に合流。
個人的に口の悪さがツボにはまり、このシリーズで一番のお気に入りキャラである。子供の頃、八犬士編でジョンが抜刀牙を覚えなかったことが不満だったが、よく考えてみるとこれは彼が洋犬だからなのかもしれない。
名言
- たかが熊一匹 アフリカの猛獣の比じゃねえ~っ!!
- てめえらからぶつかといて なんでェ そのいいぐさは... まったく騒ぞうしいなこの山ァ... おちついて野グソもできやしねェ...
- ボケ~ッ だれにむかってものをいうか!! 尻の穴に指を突っ込んでよく考えるんだな オレは八犬士のお遊戯などにゃあハナっから興味はねえんだ!! 実戦の牙の使い方を教えてやるぜ
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雑感
イヌについて
アニマル・センスのページにも書いたのだが、このサイトには ハリウッド版ハチ公物語のページ をはじめ、犬のページがいくつかある。
興味のある方は、下のサイト内検索からどうぞ。
コミック版 10 巻のあとがきに、「あなたが家に帰ったとき、寄ってくる犬を無視せずに、頭をなでてやってください。それが、あなたをずっと待っていた犬の生きがいなのです」というような話が書いてあって感動。
関連リンク
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