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周防すみれを主人公とした さよならフットボール の続編。前編の主人公であるテクニシャンの恩田希、すでにサッカー界に認められているボランチの曽志崎が同じチームで高校女子サッカーを戦う。
相変わらずタイトルにつけられた意味はわからないが、作品を通して「もう一人じゃない、一緒にサッカーをする仲間がいる」ことが強いメッセージになっている。未だにマイナーな女子サッカーという競技で、才能に恵まれながらも一人ぼっちだった周防と恩田、それに 2 年生の田勢。
同じチームに入って、夢のようなフットボール生活を過ごしてくれるといいと思う。というぐらいに感情移入してしまう作品。ただし、シザーズ、ルーレットなどの小技にちょっと焦点を置きすぎな気がする。Amazon のレビューには「恩田が出てきて、誰が主人公かわからなくなってしまった」という低評価がついているが、私はこのマルチ主人公状態がむしろ好きである。
新川直司、月刊少年マガジンで連載中。
2018/06/30 追記
ストーリーが進んだので再読してるけど、徐々にクオリティが下がって行ってるような気がしてならない。相対お勧め 4 は高すぎかも。ゲームがどう進んでいるのかよくわからない描き方が多くて、作者がサッカーをあまり知らないのではないかと思われる。
新しく出てくるキャラが色物ばっかりというのもあるし、ラスボスとして出てきたはずの久乃木が弱体化してるのもいまいちだ。
2019/08/19 追記
別にキャラは嫌いじゃないんだけど、お勧め 3 に変更。「ロングフィードは守備ブロックの頭を飛び越えちまうからな」みたいなセリフはやっぱり不自然。ノールックパスを技みたいに扱われてもちょっと困る。
去年感じた違和感が持続。新キャラの背景を説明するのはいいけど、焦点がボケていってる。井藤と越前の見分けがつきにくい、など。
主人公
周防 すみれ (すおう すみれ)
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スピードを武器にする左ウイング。 中学時代は、同じ地区の名ボランチ・曽志崎に封じられて無名だった。チームメイトにも恵まれていなかったが、周防の才能に惚れた曽志崎に「同じチームに行こう」と誘われる。 普段は寡黙だが、熱い闘志を秘めているキャラクター。 |
ヒロイン
曽志崎 緑 & 恩田希 (そしざき みどり & おんだ のぞみ)
眉毛に特徴がある曽志崎は、中学時代に全国で 3 位になった名ボランチ。周防の実力に惚れ込み、一緒の高校に進学する。
恩田は前作の主人公。卓越した技術と、男子サッカーで培った強いフィジカルをもっており、最強になりうるキャラだが、走らず守備をしない、やや自己中な選手として描かれている。ただし、モチベーションが上がったときには確実にチームの中心になる。周防にとっての「もう一人の自分」という表現がある。
サブ
井藤 春名 (いとう はるな)
周防らのチームを大量得点差で粉砕した名門・久乃木学園高校の 10 番。ロールケーキ好き。
「天才」と称されるテクニシャンで、恩田と互いにプレースタイルに惹かれるものがある様子。最初は、今後どれだけ重要になってくるキャラクターかわからず、ラスボスに近いキャラクターかと思っていた。意外とすぐにフットサルで再会。
他の選手よりも小柄に描かれており、フィジカルに弱いという描写もある。フットサルを通じて、テクもあり、男子サッカー部で鍛えたフィジカルもある恩田にますます惹かれるようになった。たぶん、「さよならフットボール」で男性に混じってプレーする恩田とオーバーラップするような意味で、重要になってくるのではないかと思っている。
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