お勧めコミック: カガミガミ のレビュー
残念ながら 5 巻で打ち切りになってしまった妖怪バトル・探偵・学園漫画。いろいろと詰め込み過ぎてしまったのが敗因だろう。絵はきれい。
登場人物は,スタンドのような「式神」を呼び出してバトルする。式神は,普段はキーホルダーのような形で携帯している。
普通の漫画では,このような超能力は一般に受け入れられないものだが,この世界では「式神協会」という団体があり,警察とも協力し合えるような公式な組織として認められている。これは珍しい設定だと思う。
岩代 俊明,全 5 巻。同じ作者の作品に サイレン Psyren があり,こっちの方が面白いと思う。
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主人公
嘉神 恭介 (かがみ きょうすけ)
世界一の式神使いを目指す主人公。天狐のハクと合体して強くなることができる。この技は他の式神使いには使えないらしい。
トーナメントが始まった時点で,式神協会のなかで強いのかそうでもないのかよくわからなくなってくる。ストーリー上高校に行く必要があったのかどうか疑問。
ヒロイン
美好 真子 (みよし まこ)
自分の探偵事務所をもっている駆け出しの探偵。
小さい頃には,ものに触れると持ち主に繋がっている光の線が見えるという超能力があった。この能力で人助けをした経験から,名探偵になることを夢見るようになる。物語の序盤でこの能力が復活する。意外と気に入ったので 5 評価。
恭介の通う高校にも女子高生ヒロイン的なキャラがいる。「ジャンプでおねショタは受けない」という原則があるみたいで,長く続けばこっちのが人気が出たかもしれない。
サブ
白天丸 (はくてんまる)
霊験あらたかな天狐の一族で,主人公と合体すると「白天丸」という強キャラになる。
この漫画,冒頭でいきなり崩壊した世界が提示されており,誰かの回想という形式をとっている。実は,白天丸は世界に起こる災いを収束するために目覚めたらしく,主人公の恭介はその依り代として選ばれたらしい。
とりあえずはトーナメントが余計だったかな。このストーリーで引っ張っていた方が面白かったかも。
関連リンク
- 「カガミガミ」を考える. 社会の毒 - 少年漫画症候群. Link.
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