おすすめ小説: 米澤穂信「ボトルネック」の感想
東尋坊で気を失ったら、違う世界に飛んできてしまう話。違う世界の設定がちょっと変わっている。自分はいなくて、代わりに死産だったはずの姉が無事に産まれて育っている。家族の振る舞いもだいたい同じで、両親の仲は悪かったが、決定的な日の自分と姉サキの振る舞いの違いにより、いまでは仲良く旅行に行くほどまでに回復している。
元の世界で恋人だったノゾミ、その邪悪な従姉妹のフミカ、ろくでなしの兄などと出会っていくうちに、主人公の嵯峨野リョウは自分の存在がこの世界を悪くしていたことに気づき絶望する...
サキの性格は若干不自然ながらも好ましい。ラストシーンはかなり後味が悪いかもしれない。
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