2017 年の映画「ゲットアウト」の感想
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あらすじ
アフリカ系アメリカ人の主人公クリスは、白人の恋人ローズ・アーミテージに連れられて彼女の実家を訪れた。ローズの弟の態度、2 人の黒人 servants の奇行などが不気味な雰囲気を作っていく。
さらにクリスはローズの母親に催眠術をかけられ、母親が亡くなったときのトラウマを思い出すことに。
翌日、アーミテージ家で白人主体のパーティーが開かれる。クリス自身は差別されているわけではなかったが、客たちは彼を褒めたり、黒人の扱いやゴルフの経験、スイングの見せ方を聞いたり、体格を調べたりと、彼に興味津々。盲目の画商ジム・ハドソンには「君の写真が大好きだよ」と言われた。
さらに、メイドに携帯の充電コードを勝手に抜かれたり、パーティーにいた唯一の黒人・ローガンに Get out! と叫ばれたりと、不気味な出来事が続く。さらに、パーティー参加者たちはクリスの写真を前に何かのオークションをしている模様。
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予告編 (英語・日本語字幕)
予告編 (英語)
トリビアと感想
- ジョーダン・ピールが監督・脚本を手掛けた初の長編映画であり、アカデミー賞の脚本賞にノミネートされた。低予算で制作された映画にも関わらず、興行収入は 2 億ドルを超え、大成功を収めた。
- 映画には、多くの象徴的なシーンが含まれており、例えば、主人公のクリスがコットン・フィールドに落ちる場面は、奴隷制度を連想させる。
- 人種問題に焦点を当てているため、公開前には警察によるデモが行われるなど、社会的な反響が大きかった。
- フラッシュで正気に戻る。2014 年、NY で白人警官が逮捕しようとした黒人男性を窒息死させた事件がある。スマートフォンで観衆が撮影していた動画が裁判で証拠となり、これ以降アメリカでは録画が差別問題の抑止力となっている側面があるらしい (1)。黒人とフラッシュはそのメタファー。
- 脱出するときの車にあった兜は、白人至上主義団体 KKK のもの。
ガールフレンドのローズは、やけに F ワードが多い。かなり喋り方が攻撃的で下品な気がするが、これ普通なんだろうか。両親や兄弟もやな感じである。
メイドの笑顔や、夜に走ってる人もかなり怖い。ただ、脳移植のオチはあまり現実的でないせいか、それほどの恐怖感はなかった。
友人の Rod はいいやつ。TS - マザファッ●ン - A ってのが渋い。
ピックアップ英語表現: Snitch
クリスのスマホの充電コードが、メイドに勝手に抜かれていたときの会話から。
明らかにウソっぽい態度で「テーブルを拭いたときに偶然コードが抜けてしまった」と謝るメイドに対して、クリスが「まあいいよ、言いつけたりしないから」というニュアンスで使うのがこの言葉。
「密告する」「密告者」という意味に加えて、「つまらないものをこっそり盗む」というような意味もある。
1 番目の例文は重要。「誰を密告するか」は on で、「どの行動について密告するか」は for で表す。2 番目と 3 番目は snitch が名詞として使われている。
References
- 様々な“違和感”が衝撃の結末に!映画『ゲットアウト』のネタバレ解説. Link: Last access 2023/03/11.
- 【映画】ゲット・アウトに関するネタバレメモ・別エンドなどまとめたもの. Link: Last access 2023/03/11.
- チクったら痛い目にあうぞ. Link: Last access 2023/03/12.
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