映画の感想: Defiance デファイアンス

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このページの最終更新日: 2021/07/08

  • 作品紹介と感想
  • なぜナチス・ドイツはユダヤ人を迫害したのか

作品紹介と感想

Defianceは「果敢な抵抗」を意味する英語。ナチス・ドイツ占領下におけるユダヤ人の抵抗を、ビエルスキ兄弟を中心に描いた 2008 年のアメリカ映画。



実話に基づいた映画。もとは小説だが、映画的なシーンを入れるために多少盛ってる部分もあるようだ。

舞台はベラルーシ。1941 年、ドイツ軍がベラルーシに侵攻し、ユダヤ人狩りを始める。地元の警察もドイツ人に協力。このユダヤ人への迫害は、ドイツ国内で行われたようなイメージだったが、ドイツが侵攻した国々にも及んだ。ちなみに、初めてガス室実験が行われたことで有名なアウシュビッツはポーランドである。

トゥヴィア Tuvia, ズシュ Zus, アザエル Asael, アーロン Aron の 4 兄弟が主人公。とくに Tuvia, Zus が活躍する。彼らは両親を殺されてしまい、森へ逃げてユダヤ人コミュニティーを築き上げる。

Tuvia と Zus は途中で方針をめぐって対立。暴力は最小限に留め、森で生き抜くことが抵抗だと考える Tuvia と、ロシア軍抵抗勢力と結託して積極的に武力で反撃する Zus。いったんは物別れになるが、最終的には Tuvia のピンチを見捨てようとするロシア軍と Zus が決別し戻ってくる。

森での暮らしは悲惨。寒い地域では暮らしていくことだけでも大変だ。


なぜナチス・ドイツはユダヤ人を迫害したのか

この場で簡単にまとめられるような小さな問題ではないが、一応私が理解している範囲で書いておく (1, 2)。

ナチス・ドイツでみられた「反ユダヤ主義」には宗教的な背景があり、その発端はなんと数千年前に遡る。ユダヤ人は、エジプトで迫害を受け、モーセに率いられて脱出した民である。旧約聖書は彼らの歴史についての書物とも言え、旧約聖書の基本的なアイディアは「神は、選ばれた民であるユダヤ人を救う」である。これがいわゆるユダヤ教。旧約聖書にある様々な儀式も重視される。

イエス・キリストは、神とユダヤ人の間の契約を結び直し、faith を持つものはユダヤ人であるか否かに関わらず、誰でも救われるとした。この「新しい契約」についての経典が新約聖書であり、これがキリスト教である。

しかし、イエスの存命中、多くのユダヤ人はこの教えを認めなかった。それどころか、旧約聖書にあるモーセの律法に基づき、イエスを死刑にすべきと主張。ただし、実際にイエスを十字架にかけたのはユダヤ人ではなく、ユダヤ社会を支配していたローマ人である (ユダヤ人の圧力に負けて、というような書かれ方をしているが)。

驚くべきことに、このようなユダヤ人への反感は、20 世紀になっても持続していた。ユダヤ人は職業選択の自由が限られており、金融業に従事する人が多かったが、これもヨーロッパ民から恨みを買う一因と推察される。

ナチス・ドイスは、優生学の思想をベースとし外部に明確な敵を作ることで、国家の統一を目論んだ。ユダヤ人はこの格好の標的だったようだ。

References

  1. Web 歴史街道. ユダヤ人はなぜ、ナチス・ドイツの標的にされたのか. Link: Last access 2020/11/25.
  2. なぜイエス様は十字架で死んだのでしょうか。 Link: Last access 2020/11/25.

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