おすすめ漫画: やれたかも委員会のレビュー

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このページの最終更新日: 2024/01/23

こんな渋くて迫力のある表紙の漫画が、面白くないわけないでしょう。「やれたかも委員会」というタイトル、数多くの名言とノスタルジックな地の文。全てが秀逸な短編集。

以下の表紙画像は、コミック版だと case001 などのタイトルが入ってしまう。もちろん悪くはないが、この Note のようにタイトルがあるほうが好き。引用した名言には、句点を追加しています。


通常の出版形態の漫画ではないことも特徴の一つ。著者 吉田貴司氏の Note で新しいエピソードが公開され、さらに 1 巻は ここ から pdf が無料でダウンロードできる。

2 巻と 3 巻は Kindle Unlimited の対象になっているので、1 ヶ月のトライアルとかをすれば無料で読むことができる。私はこのために Kindle Unlimited に加入し、他の本も意外と良かったので、契約を続けている。Amazon は吉田氏に特別報酬を払うべき。



主人公

能島 明 (のうじま あきら)

130 年の歴史をもつ古武術道場・西奥多摩の犠星塾 塾長。1 - 3 巻を読んだ限りでは、全ての相談に対し「やれた」の判定を出す。

相談者が何らかのキーワードを述べると、能島の顔がアップで出てくる。この呼吸がたまらない。名言も多すぎて書ききれないので、特に好きなもののみを選抜。

名言

  • やれたかもしれない夜にだけ 訪れる朝があります。その朝にだけ 咲く花があります。よくお水をあげて下さい。
  • やれたかもしれない夜を照らせるのは 唯一 やれたかもしれないという光だけ。大事になさってください。
  • 一生癒えない傷があるということは 一生を癒すやれたかもがあるということ。やれたかも委員会よ 永遠に– いいやれたかもでした。
  • 今を生きる私たちが 過去に対してできることは それを「やれたかも」と呼んであげること。

ヒロイン

町田 伸子 (マチルダ)

かわいい女の子は何人も登場するが、case004 のマチルダが特によい。丸みを帯びた肩で揺れる細い髪、ワンデーアキュビューカラーコンタクト、東京キャミソールのギャル。

サブ

ミュージシャン パラディソ

やれたかも委員会の司会進行役を勤めるほか、満場一致で「やれた」認定になった場合にはレストランを予約したりする。

相談者の話にツッコミを入れるのもパラディソの役目で、3 人の委員の中では唯一と言っていい常識者である。



月 満子 (つき みちこ)

財団法人ミックステープの代表。判定は非常に辛く、ほとんどの場面で唯一「やれたとは言えない」を出す。その後にさらに判定の理由を説明するが、それがまたストレートに厳しい。

エレカシのエピソードは非常に論理的で、まさに QED を彷彿とさせる。


名言

  • いくわけないじゃないですが 後日 だなんて。子供の遠足じゃないんですから。大人はいつも雨天決行。


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その他名言

  • case003 長谷部: 厚揚げと焼きそら豆。絶対僕が頼まない 薄味メニュー。女の子でした。
  • case016 東京慣れしている先輩: ここは完全個室 隠れ家レストランだ。テレビに DVD でっかいソファ こあがりまでついてる... 中略 城山 – これが恵比寿だ

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