おすすめ漫画: サラリーマン金太郎のレビュー

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このページの最終更新日: 2024/01/23

主人公・ 金太郎が「しゃあああーっ!!」とか言って馬鹿なことをして、それを周りが褒め称える漫画。とにかく誰もが金太郎にベタ惚れ、ピンチになると誰かが助けてくれる。それでも 3 巻ぐらいまでは勢いで読めるが、すぐにお腹いっぱいになる。

アメリカに行くのも安易。漁師から戻ってきて、派遣社員・受付嬢・個人筆頭株主に一目惚れされる。最後は建設業界で派遣業みたいなのを設立して、小泉っぽいのが出てくる。唯一、馬のダイゴはけっこう好き。種馬として生き残れてよかった。

サラリーマン金太郎 評価チャート

主人公

矢島 金太郎 (やじま きんたろう)

暴走族・八州連合の二代目頭。サラリーマンになって東北、サハラ砂漠、アラブなどで「活躍」する。

暴力好きだが喧嘩では意外と負けが多い。元力士の親方にも伊郷さんにも敗戦、先に武器を使うこともあり、別にフェアに戦うわけではない。

16 巻、新入社員の研修を指導することになったときに、突然「俺の持っているサラリーマンとしてのスタイルをお前たちにおしつける」とか言い出してパワハラを始める。

19 巻、鹿児島出張中の浮気が美鈴にバレたときの言葉「自分の卑怯を飲み込んだ」は、何か男らしそうに言ってるが、全くわけわからない。

名言

  • 生まれて初めて自分が卑怯な事をやってると思った しかしじっと耐えて自分の卑怯を飲み込んだ...
サラリーマン金太郎 矢島金太郎

ヒロイン

末永 美鈴 (すえなが みすず)

銀座のバー、ジャルダンのママ。多くの有力者と繋がりがある。なぜか一瞬で金太郎に惚れて恋人になり、12 - 13 巻あたりで結婚し、バーからは引退する。

サラリーマン金太郎 末永美鈴

サブ

中村 加代 (なかむら かよ)

日本の裏金を一手に引き受けている婆さん、「中村のばあ様」。とにかく金持ち。

パチンコ屋で金太郎を自分の目で見出したことに誇りを感じ、その後も何かにつけて援助している。ヤマト建設が銀行に乗っ取られそうになったときにも手を差し伸べる。

名言

  • あんたの選挙区にイキのいい若いのを立てて... 百億もばらまこうかい...
  • 役員の社用車も中止じゃ クソ会社の役員風情がぜいたくじゃ ワシの様に電車で動け
サラリーマン金太郎 中村加代
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雑感

建築業界の談合と中抜き

建築業界がヤクザというのは聞いたことがあり、どのくらい本当なのか興味深いところ。6 巻あたりから東北での談合の話になるが、談合して入札した会社が周りにキックバックするというのはそれなりに合理的なので、効果的に防止するのは難しいだろう。今でも横行しているのではないかと予想。入札のみだと際限なく値段が下がって、手抜き工事を誘発するのではないかと思ったが、下限金額というのも設定されているらしい。

金太郎では、役人の作った会社が建設を引き受け、2 割のマージンをとって他のところに全て下請けに出している。これも、似たようなことは実際に行われているのだろう。

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