お勧め漫画: ガンニバルの感想
「恐ろしげな独自の風習をもつ村の話」は最近とくに多く見るようになった気がするパターンで、もはや「よくある設定」になっていると思う。
そのような
タイトルの「ガンニバル」は、「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の Hannibal をロシア語読みしたものらしい。食人繋がり。後藤銀は極悪。
主人公
阿川 大悟 (あがわ たいご)
ある不祥事のために、ど田舎の供花村 (くげむら) に駐在として赴任することになった警官。家族思いで正義感も強いが、暴走する傾向がある。
前任の駐在は「この村の人間は人を喰ってる」という言葉を残して死亡。阿川自身も、誰のものかわからない指や、熊に襲われて亡くなったはずの人の腕に人間の歯形があるのを発見、次第に疑問を抱くようになる。小学校も全児童が 10 人ほどと非常に小さいのに、村では毎年のように死産が記録されているというのも恐ろしい。
ヒロイン
阿川 有希、阿川 ましろ (あがわ ゆき、あがわましろ)
大悟の家族。
娘のましろは、父の暴走のために目の前で知人が死んだ経験があり、そのショックで口がきけなくなっている。
サブ
後藤 恵介 (ごとう けいすけ)
後藤家の次期当主。前任の駐在・狩野の娘と恋仲だったこともある。危険に見えるが、実は後藤家では比較的まともな人物。常に最悪の事態を回避するように立ち回っていたことが、やがて明らかになる。実は、養子の現村長の子供ではなく、「あの人」の子供のようだ。
洋介という弟がいる。子供ながら鉄砲の名手で、村のしきたりに疑問を抱いている。
彼らの母・後藤藍は、かつて食用の子供を逃して村を追われた。恵介が命を救った形になったが、後藤銀の思惑では恵介の「足枷」として生かされている。
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雑感
クールー病
後藤家の人間が、ずっと笑っているという設定も非常に恐ろしい。この話とともに出てくるのがクールー病。どうやら実在する病気のようなので、メモしておく。
クールー病はパプアニューギニアの風土病で、狂牛病と同様にプリオンによって引き起こされる。プリオンを食べることで感染するので、感染源として食人が知られている。体の震え、運動失調などの症状を示すが、笑うことも事実なようだ。2005 年に最後の罹患者が死亡したとされる。歴史上、人類で流行した唯一のプリオン病である。
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