お勧めコミック: 7SEEDS のレビュー
どうやって収拾をつけるのか、全滅の悲劇的結末しかないんじゃないかと心配になっていたけど、16 年の連載を経て 2017 年 8 月に堂々の完結。ハッピーエンドと言っていいんじゃないかと思う。
私は BASARA よりも 7SEEDS の方が好きだ。田村由美、全 35 巻。
主人公
安居 & 青田 嵐 (あんご & あおた あらし)
誰が主人公とも言えないこの作品だけど、やはりこの 2 人を推したい。
夏の A チームのリーダー・安居は、高い能力を持ちつつも、訓練中に死別した親友・茂を忘れられない。花をレイプしようとしたり、十六夜さんを撃ち殺したりと悪いことばかりして、ほとんどの登場人物から嫌われているが、本人は真剣に他の人を守ろうと思っている。この壊れた感じの真っ直ぐさがたまらない。
嵐は花の恋人。こちらも真っ直ぐな性格だが、虫が怖かったり少し優男の面がある。画像は 20 巻から。嵐、安居、涼、蝉丸が個性を出して、夏 A の二人がトラウマを克服する名場面。
この二人に関しては、安吾と涼が、船の中で嵐とナツを引き上げる場面もいい。最後に銃を投げ捨てるのも象徴的。バクテリアがあんな風に動くのか、鉄を食べるってのはどういうことか、安吾と涼が「無駄じゃない」と言うならわかるけどなぜ蝉丸が言うのか、などツッコミどころは無数にあるが、それを上回る勢いがある。
名言
- 安居: オレたちは失敗作なんかじゃない。オレが導く。子供たちが生きてるなら助け出し 全員を外へ出す。
- 安居: オレは誰かを犠牲にしようなんて 考えたことは一度もない!!
ヒロイン
岩清水 ナツ (いわしみず なつ)
夏 A ファンとしては繭とあゆを載せたいところだけど、最終巻の表紙で一番大きく描かれていて、人がいる最後のコマもアップで飾られては仕方ない。実は 1 巻の最初を飾っているのもナツで、この物語は全体としてナツの成長物語としての側面ももっているのだろう。途中で花に主人公を奪われたという声もあるが・・・
引っ込み思案で、自分の意見をうまく言えないいじめられっこ。初めて優しくしてくれた嵐に憧れるが、最終的には蝉丸といい感じになる。漢字や季語に詳しい。きっと、この物語を記録する仕事をすることになるんじゃないかと思う。
ちなみに、個人的ヒロインランキングは 繭ちゃん > あゆ > ナツ > その他女性陣 >> 花。優遇されすぎのバランスブレーカー。
サブ
新巻鷹弘 (あらまき たかひろ)
もと甲子園のエース。冬のチームで一人だけ生き残り、他のチームが目覚めるまで犬と一緒に 15 年を過ごす。
どうしても BASARA の揚羽とかぶり、どこかで死んでしまうのではないかと心配していた。死亡フラグを散々立てつつも生き残ったこと、あゆというパートナーができつつあることから、今度は少しだけだが報われるキャラになってほっとしている。
雑感
BASARA の登場人物との対応
見た目、設定などで。ただの印象なので深くは考えないで下さい。
- 安居 + 嵐 ≈ 朱理
- 新巻さん ≈ 揚羽
- 花 ≈ タタラ
- 蝉丸 ≈ 那智
- くるみ ≈ 千手姫
- 源五郎くん ≈ 聖さん
- 牡丹さん + 蘭さん ≈ 茶々
- 刈田 ≈ 座木
2ch が活発
有名な作品だけにアンチのもある (1)。多い意見は、花優遇されすぎ、そのために安居が無理矢理悪役にされ、ナツにもスポットが当たらなくなった。あゆの人体実験は許されるのか?
アニメ
2021 年始めに、Netflix で視聴。2 シーズンある。ネットの評判と同じで、途中をはしょりすぎ。「漫画のダイジェスト版」という言葉がぴったりくる。
あゆがなぜ満月を嫌いなのか、なぜ鵜飼が片目を怪我しているのか、繭ちゃんがどう頑張ったのか、アニメだけを観て理解できるひとはいないのではないか。
漫画の再現性が非常に高い点は評価できるので、2 シーズンに無理矢理ストーリーを押し込めようとせずに、長いアニメを作るつもりでやってくれればよかったのだろ思う。たぶん、予算がネックになるんだろうな。
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関連リンク
- セブンシーズ総合愚痴・アンチスレ. Link: Last access 9/3/2017.
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