お勧めコミック: うしおととらの感想

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9-2-2017 updated

寺の息子「うしお」と妖怪「とら」が,妖怪と戦いつつ心を通わせていくバトル漫画。サンデーで唯一「日本のメディア芸術 100 選マンガ部門」に選出された漫画である。

ラスボスである白面の者は,人や妖怪の「恐怖の心」を食べて自分の力にする。最後の戦いでは,うしおととらが救ってきた人が,白面と戦う彼らの姿に希望を感じ,結果として白面の力を削ぐことになる。人助けをしながらの長い旅が無駄でなかったことをわからせてくれるラストは壮観である。

漫画自体の雰囲気はぜんぜん違うが, 脳噛ネウロ でもこんな感じの ラストの盛り上がり がある。今の感覚からすると絵が古いが,感動できる漫画を探している人は読んでみるといいかも。

藤田和日郎,全 33 巻 + 外伝 1 巻。同じ作者が連載中双亡亭壊すべし (Amazon) も必読の作品です。サイドバーからぜひ!



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主人公

とら

この作品は「うしお」と「とら」の 2 人が主人公だが,私は「とら」派。

寺であるうしおの実家の地下に,妖 (バケモノ) を滅ぼす 獣の槍 で 500 年も壁に縫い付けられていた大妖怪。一人称は「わし」,年齢は 2000 歳以上。「とら」はその模様からうしおがつけた名前で,かつては長飛丸,字伏などと呼ばれていた。

稲妻や火炎を操る強力な妖怪であるが,長い間に蓄えた知識で意外と知的な戦い方をする。

1 種 1 匹のみの不思議な種族であるが,物語が進むに従ってその出自が明らかになる。愛情表現は「食べる」ことだが,これにも伏線がある。

21 巻,お外道さんとの戦い。呪禁歌を唱える場面がお気に入り。お外道さんが獣の槍で箱に封じられた情景が想像できる。

昔日にひょうびょうとすすき野の啼く 彼の時を思えい汝 (なれ) よ。
侍 髪長くして長柄は隠形の型。汝を幾重にも責め刻む。
曰くこれより汝が棲まふのは小さき箱。以て現に出ること能はず。



ヒロイン

井上真由子 (いのうえまゆこ)

本命ヒロインはもちろん中村麻子,私のお気に入りは敵役 → お色気担当 → 味方と役割を変化させ,最後の戦いで名言を残す 関守日輪 であるが,ここはとらに合わせて井上真由子をヒロインとして紹介。

中村麻子と同じく,うしおの幼馴染。当初はうしおに恋心を抱いていたが,「麻子も好き」なので 3 人の関係を崩したくない,と身を引き,やがてとらに恋?のような気持ちを抱くことになる。真由子があげたハンバーガーがトラの好物になる。

のちに,何代かにわたって白面の者を封印する「お役目様」の次の担当者であることが明らかになる。もしこの役目についた場合は,ずっと海底で結界を張り続けなければならなかった。

名言
  • とらちゃんの胸にもう - 穴なんてあいてないよ!
  • まだ,ハンバーガーって聞くと・・泣いちゃうんだ・・


サブ

白面の者

数千年前の中国で発生した強大な妖怪。800 年前に日本に渡り,とらを含む妖怪たちと人間が共同でようやく撃退する。

日本の南の海中で回復を図っており,うしおの母が結界を張っている。正体は 9 尾の狐であり,それぞれの尾が強力な妖怪だったり稲妻だったりする。

左の絵では,中央下方に「お役目様」が座っている。このサイズでこの邪悪な目つき。見た目,パワー,悪さ,全てトップクラスの敵役である。


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関連リンク

  1. うしおととらあらすじ (原作ネタバレ注意). Link.

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