お勧め漫画: Q.E.D. 証明終了の感想

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2018/08/08 更新



しばらく面白い漫画に出会えずにいたのだが、この漫画は「やはり長く続いて、長期間読まれている漫画はおもしろい」ということを再確認させてくれた。50 巻も続けられるのは、やっぱりそれなりの支持があるからということがよくわかる。

名探偵コナン と似た、数話完結型でありながら大きなストーリーもあるという形式の推理漫画。ヒロインの父が刑事 (コナンでは元刑事だが) というのも似ている。もう少し落ち着きがあり、現実的な路線なので地味なのだが、それでも面白いのは、ストーリーがよく考えられているからだろう。

数学の話がちょくちょく出てくるのもポイントが高い。ただし、40 巻を過ぎたあたりからは、国家間の調停に代表として参加したり、宇宙船開発への融資を担当したり、可奈が銃を持ったマフィアを叩きのめしたりと、ちょっとやり過ぎ感あり。



主人公

燈馬 想 (とうま そう)

MIT を飛び級で卒業し、「普通の高校生活を送りたい」と言って日本の高校に入学。いわゆる安楽椅子探偵のタイプで、ヒロインを使いつつ推理だけするのが基本。豊富な知識を持っているが、人の感情には疎い。

MIT 時代のエリートをたくさん友人に持ってるのが強み。名前は走馬燈からきてるのか?

謎解きのときは、伝統的な「さて皆さん」から始めて、「よって ** は犯人とは考えられない」として容疑者を除外していく。ときどき除外した容疑者が復活して、実は犯人だったこともある。「証明終了です」で終わる。


名言

  • 水原さん 僕は自分の時間は自分のために使いたいんです。
  • 事実をそのまま見られる人は少ない。人は多くを推論で考える。大事なのは推論が外れることを恐れないことです。


ヒロイン

水原 可奈 (みずはら かな)

おせっかい、運動神経抜群で明るいポニーテールの女子高生。よくイベントを企画している。父が警部で、そのためによく事件と関わり合いになる。

男勝りで強い設定。大体は現実の範囲内に収まっているが、ボーリングの球を転がさずに、投げつけてピンを倒すなどという場面もある。



サブ

アラン・ブレード

主人公の MIT 時代の知り合い。ビル・ゲイツをモデルとした世界一の大富豪。開発した OS は Windows ではなく Wings。

悪い人間ではないが、自己中心的な性格のためトラブルを引き起こす。作中で秘書のエリーと結婚し、全財産の 3 分の 1 を寄付して慈善団体を作るという優しい一面も。



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雑感

ゼノンのパラドックス

飛んでいる矢は動いているが、一瞬を切り取れば止まっているという有名なパラドックス。「無限論の教室」では、可算無限・実無限という立場からこれを説明している。

QED では、「一瞬を切り取っても矢は動いている」と説明され、これが微分の意味とされる。どっちが正しいのか、いまいちよくわからない。


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