お勧め漫画: お勧め漫画: 20 世紀少年の感想

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4-16-2017 updated


作品紹介と感想

日本を支配しつつある謎の宗教団体が,爆弾や細菌を使ったテロを始めた。主人公ケンヂが子供の頃に書いた「よげんのしょ」の通りにテロが進んでいることに気づいたケンヂらは,団体の代表者「ともだち」が子供の頃の友人の誰かなのではないかと考え始める。

現代と少年時代のエピソードが交互に現れる。子供の頃の記憶から手がかりを探していく過程は ノスタルジック で共感が持てる。

ともだちの正体,1970 年の嘘,夜中の理科室で見たものなど,謎が膨らんでいく展開はとても面白い。伏線が完全に回収されるとは期待しない方がいいが,大部分は納得できる結末になっていると思う。このページは ネタバレあり なので,これから読みたい人は注意。謎解きページへのリンクもあるので参考にしてほしい。

浦沢直樹,全 22 巻 + 21 世紀少年。



主人公

ケンヂ

主人公ケンヂは,大まかに少年期,青年期,壮年期の 3 つの年齢で登場する。

1970 年代の少年ケンヂは,オッチョやマルオという友達たちと空き地に秘密基地を作り,世界征服をたくらむ悪の組織と戦う未来を想像する。このときに,既に 2000 年以降の物語の種が蒔かれている。

2000 年ごろの青年ケンヂは,コンビニ経営・カンナの世話といった日常に未練を感じつつも,自分の予言と「ともだち」が実行していることに気づき,少年時代の仲間とともに「ケンヂ一派」のリーダーとともに立ち上がる。しかし,2000 年の「血の大晦日」のテロを止めることができず,さらにその濡れ衣を着せられて行方不明になってしまう。

2014 年,「ともだち」の撒き散らしたウイルスで世界が崩壊する。このあとに現れるケンヂは,何かが吹っ切れてしまったようで 言動もちょっと意味不明 になり,歌にも異様な迫力が生まれている。

名言
  • 俺は,歌を歌ってんだ。歌,歌ってる奴を・・・撃つな。
  • 四十万人以上の人間がロックコンサートに集まったんだ。押しよせた大群衆にゲートもフェンスもなぎ倒されて,いつの間にかフリーコンサートになっちまった。しょせんは世の中 金だが,それがすべてじゃない。本気で勝負すると何かが決壊するんだ。


ヒロイン

遠藤カンナ

カード当てなどに不思議な能力を発揮する女子高生。ケンヂの姉キリコと「ともだち」の子供。

ケンヂと一緒に登場する場面はあまりなく,行方不明のケンヂの歌をカセットテープで聞きながら,身の回りの人々を助ける。

物語の終盤では,「氷の女王」として「ともだち」に対抗するテロ組織のリーダーを勤める。見た目も綺麗で強い心を持った素敵なヒロインだが,登場場面というか,暮らす世界がシビアすぎるために,生き生きとした描写がないのが残念。



サブ

ともだち

本作のラスボス。正体は フクベエ,後半はカツマタ君に入れ替わる。

2015 年に世界大統領となり,年号を「ともだち歴」に変える という暴挙を成し遂げる。

子供の頃の経験 (大阪万博に行けなかった,超能力のイカサマがばれて馬鹿にされたなど) を根に持っており,それが一連の事件の動機になっている。

昔は「いじめられっ子」とか「目立たない奴」という概念だったが,いまはスクールカーストという言葉があるようだ。ネットや漫画からの情報だけだが,今の子供たちの方が,陰湿な序列を気にして過ごさなければならない状況に陥っていそうで可哀想に感じる。


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雑感

シーズン・イン・ザ・サン

Stop the season in the sun という歌い出しの迫力が魅力のチューブ初のヒット作 (1986 年)。なんと織田哲郎の作曲。

今でこそ「歌唱力ランキング」で上位にくる前田亘輝だが,当時はそんなことは言われていなかったと思う。ただこの歌と,高いのに太い独特の声が好きだった。「ザ・ベストテン」などで 1 位を獲得,今でも中年に愛されている曲である。

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関連リンク

  1. “ともだち”の正体がカツマタ君となる 7 つの理由. Link: このサイトには他にも謎解きがあります。
  2. 超詳細版 20 世紀少年の事件年表. Link.

コミック

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